「日本ワイン」は国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒と定義されます。その他の国内製造ワイン(原料が国産ブドウとは限らないもの)、輸入ワインなどを明確に区別すると同時に、日本のどこの産地で造られたブドウが使用されているものなのか、どういった品種が使われているのか、そしてどの年に収穫されたブドウが使われているのかなどの情報を表示することになります。
任意表示
ラベルの表にワインの産地、醸造地、輸入原料の表示が可能です。例えば産地に関して言えば、表示された産地のブドウが85%以上含まれているということになります。同様に収穫年、品種の表示も85%以上含まれている場合のみ表示が可能となり、これはEUのワイン法の基準と同等になります。
ただし、品種に関しては、単一品種を表示する場合は85%以上使用していることが必須です。2品種を表示する場合は合計で85%以上使用していること、3品種の場合も同様で、それぞれ使用割合が多い品種から順に記載しなければなりません。
義務表示
裏ラベルには必ず表示しなければならない項目があります。「日本ワイン」の場合は「日本ワイン」という文字、品目、原材料名及び原産地、製造者、製造場所在地、内容量、アルコール分です。消費者にわかりやすい表示をするという観点から、この中で「日本ワイン」の記載と原材料名及び原産地名の記載が新たに義務付けられました。