ワインの賞味期限?

一般のワインに賞味期限が記載されていない理由、それを一言でいえば、ボトル内でも熟成が進んでいるからと言えるでしょう。これは言いかえれば飲みごろとなる時期に幅がありすぎるため、賞味期限という概念での表示が難しいということでもあります。

これにはワインのある特徴が関係しています。ワインというのは一般的な食品と違い、製造された直後からすぐに劣化が始まるわけではないという点です。

ワインボトルに瓶詰めされた後も熟成を続け、その時々によって香りや味わいを変化させ、それを楽しむ飲み物でもあります。瓶詰め直後が必ずしも飲みごろであると言えないということです。中には何十年という熟成期間を経るものもあります。

ワインボトルに記載があるのは収穫年です。この年からどれくらいの熟成期間を経たものが自分の好みになるかを考えながら楽しむのがワインの大きな魅力の一つでもありません。

このようにワインは通常の保存環境で3年のシェルライフがあり日本だけに限らず諸外国においても賞味期限の記載はありません。これらがワインに賞味期限が記載されていない理由と言えるでしょう。