ワインボトルの中に、モヤモヤしたものが浮かんでたり、底に粒子が溜まっていることがあります

それはワインのオリと思われます。これは赤ワインに多く見られます。色素やタンニンの成分がしだいに集合して大きな粒子を作り、最後に不溶性となったものです。このオリはワイン自体の成分で、自然のものです。もしオリが出ていたら、ボトルのそこに沈めて下さい。もちろん、飲んでも問題ありませんが、上澄みの部分を別の瓶に取り分けて、ワインを召し上がるという方法もあります。
Q9.ワインの中にきらきらした結晶のようなものが見えます。これは何ですか?
A.ワインはぶどう果実の酸を持つお酒です。この酸は主として酒石酸。ワインの中では、大部分が酸性酒石酸カリウムとして存在します。この酸性酒石酸カリウムは非常に溶解度が小さく、時に結晶として析出することがあります。この結晶は「酒石」で、「ワインのダイヤモンド」とも呼ばれています。気温の低いところにワインのボトルを長いあいだ置くと、これが徐々に析出するのです。オリと同様に、「酒石」は自然現象です。ボトルの底に結晶を沈めて、ワインをお楽しみ下さい。もちろん飲んでも無害です。