世界中のどのワイン産地でも、白ワインは必ず造られていますが
どちらかというと、涼しい気候の産地ほど白ワインの生産が盛んです。
寒冷地で育てられたブドウは熟度が低くなり
白ワインにせよ赤ワインにせよ、酸っぱく軽いものになりがちです。
白ワインは酸味が強くても「個性」として肯定的に捉えられますが
赤ワインの場合、味わいのバランスが崩れてしまい否定的に捉えられます。
また、寒冷地では赤ワイン用の黒ブドウが十分に色づかないため
一般に色の薄い赤ワインしかできません。
だから、必然的に白ワインの生産比率が高くなるのです。
白ワインの生産が盛んな冷涼地といえば、
フランス北部のロワール、シャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュや
ドイツ、ニュージーランドなどが上げられます。
こうした産地では、軽く酸味の強い白ワインが主流です。
一方温暖な産地のワインは、果実味、アルコール、
ボディのしっかりしたスタイルとなり、酸味は中庸から控えめです。
こうした産地は、白ワインもありますが、主に赤ワインを造っていることが多いです。