ワインの値段

ワインの価格はピンキリで、スーパーマーケットの棚に並べられるような数百円の安価なものがあれば、専門店のワインセラーで保管されていて数十万円・数百万円もするようなものもあります。
こうした価格の違いは、なぜ発生するのでしょうか。

ワインを製造するために必要なコストは、ブドウの栽培や用地の維持管理に必要な人件費・瓶やコルクなどの物件費・ボトリングや商品の維持管理費、輸送費といったものです。
こうしたコストの上に一定の利益を上乗せしてワインの価格が決定されます。
これらのコストは、大企業によって安い労働力で大量生産されているようなものと、個人経営で手間暇をかけてぶどうを栽培して製品化されたものでは違いがあることは容易に理解できますが、そのことで価格に何百倍もの差が発生するとは考えられません。
こうしてみると、ワインの値段は一般に市販されている他の商品とは違い、単にコストや利益率だけで決定されているのでないことがわかります。

ワインの価格は「造り手の知名度や人気」「造られた年(ヴィンテージ)」「需要と供給のバランスや希少価値」の3点で決定されると言えるようです。
どこのワイナリーで誰が造ったワインか、何年に造られたワインか、希少価値のあるワインか、といったことで価格が決定されるのです。
さらに、鑑定家のお墨付きや愛好家の人気が出たりすることで価格はどんどん上がります。