ワインには、ブドウに含まれている栄養成分のほぼ全てをワインの中に取り込んでいますから、多くのミネラル・ビタミン・ポリフェノールなどが含まれています。
これらの栄養素は、通常、食品で摂取する場合には食品に含まれている量の30~40%しか吸収されませんが、ワインで摂取する場合はこれらの栄養素の100%が体に吸収されると言われています。
このことから、ワインには抗酸化作用・血圧降下・抗ガン作用・殺菌作用など多くの効果が期待されるのです。
たとえば、動脈硬化やガンの予防になるといわれている赤ワインに多量に含まれているポリフェノールの効果は、ポリフェノール含有量の多い野菜に比較して20倍以上もあります。
また、ワインに多く含まれているカリウムは、体内のナトリウムと結合することで塩分を減少させることから、高血圧予防に役立ちます。
グラス約1杯飲むだけで、通常の血圧に対して10 mmHg程度低下させます。
ワインを飲んでも血圧は上がることはなく、むしろ下がっていきます。
特にビンテージものなど長期貯蔵ワインの場合は分子の高分子化が進み、高級アミノ酸が発生しています(高級アミノ酸は糖尿病予防に効果があると言われています)。
この高級アミノ酸はポリフェノールと同じ働きと効果があると言われますから、高級ワインを少しずつ飲むのが理想的な飲み方と言えるでしょう。