フランスやイタリア、スペインなどヨーロッパの人々がこよなく愛するワインですが、実はワインのルーツはヨーロッパではありません。詳細は明らかになっていませんが、8000年以上も前に現在のジョージア(グルジア)が位置しているコーカサス山脈周辺のエリアでワインが飲まれていたとされています。ワインの醸造に関する遺跡も残されており、古くからこの地でワインが親しまれていた証となっています。世界三大美女のひとり・クレオパトラもジョージアのワインを愛していたといわれ、メソポタミアを経由してはるかエジプトの地にまで広まったグルジアワインは、別名「クレオパトラの涙」と呼ばれています。なお、ジョージアの名称ですが、2015年4月に日本での呼び名をグルジアからジョージアに変更しています。
グルジアワインはその製法にも特徴があり、クヴェヴリ(Qvevri)と呼ばれる丸く大きな壺にワインを入れ、地中に埋めることで安定した温度で発酵を行います。この製法は世界遺産にも登録されており、タンニンを含み果実の甘みを残した身体に優しいワインが生まれるのです。古の製法を守り、果実の甘みをいっぱいに含んだ歴史あるグルジアワイン。