テロワール(Terroir)とは、フランス語で「土地」を意味する言葉で、ワインの味を決める要素として重要視されている大切な考え方です。。
ぶどうに関わらず、多くの農作物は土壌によってその品質が大きく左右されます。
優れた農作物を生むのは、優れた土壌であることは、農業の常です。
その中でもワインは、特に土壌の影響を受けやすい果物と言われています。
ワインには、どんな栽培・製造をしようとも、決して隠せない個性があり、それこそがテロワールがワインに与える個性であるのです。
ワインにおけるテロワールの受容性は、昔から認められており、人為的に日当たりを良くしたり、水はけをよくしたりする試みも活発です。
しかし、人間が決して自然には敵わないのと同じように、いくら人工的に土壌をコントロールしようとも、もともと優れた力を持ったテロワールには決して適わないのが現状です。
フランスを初めとしたワイン生産国で、地域・畑による格付け(AOC)の規制があるのも、このためです。
テロワールを感じるためには、同じ生産者の異なる畑のワインを選ぶのが、最も効果的です。
テロワールを嗅ぎ取ることはかなり難しいことではありますが、一度そんなことを意識して飲んでみると楽しいかもしれません。