ワイン用語 ブルジョワ級

ブルジョワ級

クリュ・ブルジョワとは、メドック地区の格付けの一種で、1855年に作成された「メドック格付け」の1つ下のカテゴリーとして役割を担っています。
長い間、政府が認可をした格付けではありませんでしたが、2003年に正式な格付けとして認められました。

クリュ・ブルジョワの歴史

クリュ・ブルジョワの概念の歴史は古く、12世紀にボルドーがイギリス領だった時代まで遡ります。
後にボルドーがフランス領として奪還したのちに富裕層がメドック地区の優れた畑を購入し、「クリュ・ブルジョワ」が生まれました。

その後、1932年にボルドー商工会議所とジロンド県農業会議所が、その権威のもとで444つものシャトーを「クリュ・ブルジョワ」として発表をしました。
しかし、このときは省庁の認可を得た国家公式の格付けではありませんでした。
その後、戦争の影響でクリュ・ブルジョワは激減をします。

転機があったのは2000年で、農務省の省令でこれまで曖昧だった規定を詳細に定義をすることになります。
それにより、「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル」「クリュ・ブルジョワ・シュペリュール」「クリュ・ブルジョワ」の3つのカテゴリーに分けられ、メドック地区の全てのA.O.C.に門戸が開かれました。

既定の明確化に伴い2003年、ようやく政府が正式な格付けとして初めて発表を行います。
当時は、「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル」として9シャトー。「クリュ・ブルジョワ・シュペリュール」としてとして87シャトー。「クリュ・ブルジョワ」として151シャトーが認められ、計247のクリュ・ブルジョワが誕生しました。

また、メドックの格付けとは異なり、収穫年の2年後に定期的に審査が行われ、現在では243つのシャトーがクリュ・ブルジョワとして認められています。