これはワインの状態を表現しているのです。特にボルドー地方やブルゴーニュ地方などで造られている長期熟成タイプのワインに表現します。
まず、『閉じる』について。
熟成が足りていないワインは、コルクを抜栓した直後の状態は
・酸味がきつい。
・香りが少ない。
・渋みが突出している。
など、飲みにくい状態なのです。この状態を『ワインが閉じている』と表現します。
逆に、『開く』について。
上記のようなワインを酸素に触れさせると、
・酸味や渋みがまろやかになる。
・さまざまな香りが出てくる。
といった飲みやすい状態に変化していきます。この状態を『ワインが開いた(開いてきた)』と表現します。
ただ、酸素に触れさせても時間がかかる場合もあります。これは、そのワインの熟成度合いによって数時間かかってしまうものもありますので、デキャンターに注ぎ入れて強制的に『開かせる』作業が必要な場合もあります。
『開き始める』とその変化をしっかり実感できるくらい、はっきりと分かるものなのです。ぜひ経験してみてください。このワインがお得に試しやすいですね icon!
しかし『開いている』状態も長続きしないものなのです。
閉じている⇒開く⇒終わる
最終的にはワインの香りが少なくなってしまい、味わいも貧相な状態になってしまうのです。これを『終わった(涙)』と表現します。
これが、『ワインは生き物』だと呼ばれている理由です。