ワイン用語 グラスマーカー

グラスマーカー(Glass Marker)とは、ワイングラスのステム(足部分)につけるアクセサリーのこと。パーティーの際に、自分のグラスを分かりやすくための目印として使われる。

「ワインチャーム」や「グラスチャーム」とも呼ばれる。もともとは、女性たちがパーティーなどの際に、ワイングラスに自らが着けていたイヤリングを付けたことがグラスマーカーのはじまりと言われいる。

一般的にはステム部分に置かれることが多いが、近年ではさまざまなデザインのものが販売されている。

グラス側面に付着するものや、繰り返し使用できるシールタイプのもの、脚部分を取り囲むように使用できるものなど、ただの目印としてだけでなく、ファッション感覚でグラスマーカーが選ばれるようになっている。

ワイン用語 グラーヴ格付け

メドックの1855年格付けでは、グラーヴ地区から唯一シャトー・オーブリオンだけが例外的に選ばれています。

グラーヴの格付けは、第二次大戦後、地区のワイン生産協同組合が働きかけ、公的機関であるl’INAO(L’Institut National des Appellations d’Origine)に要請・協議の上決定されます。

INAOはクルティエ委員会に委託し、同委員会は格付けのベースとして「長期にわたる市場でのワインの価格」を考慮したと言いますから、メドック格付けと同手法のようです。1953年に赤ワインを対象として行われ、同年農務省により13シャトーが格付けされました。

1959年には白ワインを対象として選定が行われ、8シャトーが選定されフランス政府によって正式に認証されます。

白ワインで格付けを得たシャトー・クーアンは1968年に国立農業研究所が買収し、後に畑の一部がリュルトンによって買収され、シャトー・クーアン・リュルトンが誕生します。

グラーヴ格付は最終改訂が2003年とも言われているようですので、正式にシャトー・クーアン・リュルトンが白ワインのリストに加わり、赤7シャトー、白3シャトー、赤白6シャトーとなったものと思われます。

グラーブ地区のうち、北部の地域がペサック・レオニャン(Pessac Leognan)として1987年にAOCが認められ、格付けに選定されたシャトーが全てAOCペサック・レオニャンにあることからペサック・レオニャンの格付けとも呼ばれるようになります。

格付けには等級が定められていない1ランクなのですが”Grand Cru Classe de Graves”又は”Cru Classe de Graves”とも呼ばれているようです。

ワイン用語 キュヴェ

ワインの場合
キュヴェ(Cuvee)は元々、「発酵槽」を指す「キューヴ(Cuve)」から派生した言葉。(発酵槽とは、ブドウをアルコール発酵させるための巨大な容器)
実はコレといった明確な定義や意味がある言葉ではなく、様々な解釈、意味合いで使用されています。

発酵槽に入っているワイン
特別なロットのワイン
特定の区画や発酵槽で造られた特別なワイン
特に意味はなく銘柄名の一部として使用
などなど…
特定の意味があるわけではないので分かりにくいですが、要するに「特別なワイン」「選び抜いたワイン」など、基本的に良い意味で使用されるのが通例です。

ではシャンパンの場合はどうでしょうか。

シャンパンの場合
一般的にキュヴェという文言は、ワインよりシャンパンの方がよく見かけます。
シャンパン(シャンパーニュ)では、前述のワインにおけるキュヴェの意味に加えて、下記の意味合いで使用されることも多い傾向にあります。

アッサンブラージュの行われたワイン
圧搾の際の一番搾りの果汁
アッサンブラージュとは、ブドウ品種をいくつかブレンド(混ぜる)することで、ピノ・ノワールやシャルドネなど複数の品種を混ぜ合わせることを言います。
シャンパンではアッサンブラージュを行った銘柄にキュヴェという文言を使用するケースがあるようです。

この他、圧搾(ブドウを搾ってジュースにする)した際に最初に出てくる状態の良い果汁をキュヴェと呼ぶ場合もあります。

「プレステージ・キュヴェ」とは?
シャンパンにおいては、派生語として「プレステージ・キュヴェ(Prestige Cuvee)」という用語も頻繁に見られます。

まずプレステージとは、各造り手が威信をかけて造る上級シャンパンを指します。
プレステージ・キュヴェとは主に、キュヴェ(この場合一番搾り果汁を意味することが多い)を使用したプレステージ・シャンパンを指し、最高級シャンパンにしばしば用いられる文言です。
かなりざっくりですが「最高級シャンパン」と捉えても問題ありません。

ちなみに、最高級シャンパンとして名高い「クリュッグ」の定番銘柄の名は「クリュッグ・グランド・キュヴェ」
このように、銘柄名に用いられることもあります。

ワイン用語 キャール

キャール(Quart)とは、シャンパーニュ地方等で用いられるボトルサイズの1つです。
通常のワインの1/4本分である、200ml容量のボトルです。

ソムリエ協会認定試験でもしばしば出題されますので、正しく覚えておくことが必要です。

ワイン用語 ギガル社

ギガル社(Guigal)とは、コード・デュ・ローヌを代表する巨大ワイナリーです。
年間に600万本ものワインを世界に届けています。

ギガル社は1946年創業と、まだ歴史の浅いワイナリーではありますが、ローヌ地方のワインを語るにはギガル社は欠かせないほどのローヌを代表するワイナリーとなっています。

現在のオーナーであるマルセル・ギガル氏が、引き継いだのが1961年。
当時は年間生産量が 17,000本だったと言われておりますので、マルセル・ギガル氏の代で300倍以上の成長をした流星のごときワイナリーであるといえます。

ギガルのワインは独自の製法で造られ、濃い色調で、ブドウのポテンシャルを最大限に発揮させた、スケールの大きいワインとなることが特徴です。

ワイン用語 キール

キール(Kir)とは、白ワインに少量のカシスのリキュールを加えたカクテル。
短時間で飲み干すことに適した、ショートドリンクと呼ばれる種類のカクテルに分類される。
フランスのブルゴーニュ地方ディジョン市の市長であったフェリックス・キール氏が考案したと言われている。キールという名前は、彼の名前に由来する。

第2次世界大戦後、ブルゴーニュ産ワインの出荷は伸び悩んでいた。ブルゴーニュ地方の中心的都市でもあり、ワインの生産が盛んであったディジョン市にとっては、大きな経済的打撃であった。
そんな時、市長であったフェリックス・キール氏が、白ワインをベースとしたカクテルを考案し、普及させることで地元ワインの販売促進を図った。

それが、ブルゴーニュ地方特産のアリゴテと呼ばれる白ワインと、同じく特産のクレーム・ド・カシスと呼ばれるカシスのリキュールを使ったキールであった。

ワイン用語 ガンベロ・ロッソ

ガンベロ・ロッソ(Gambero Rosso)とは、イタリアで活動するグルメ専門の出版社のことだ。

ガンベロ・ロッソはワインに関しては、イタリアで最も著名なワインガイド本「ヴィーニディタリア」の発行元として有名。毎年、イタリア全国から取り寄せたワインをテイスティングし、10月下旬に翌年版のガイド本として発表している。

ガンベロ・ロッソの発行するヴィーニディタリアは、ワインの評価だけでなく、ワイナリーについての説明文も詳細に書かれている。歴史的背景から造り手の現状などを読み取ることができる1冊として評価が高い。

なお、ヴィーニディタリアの誌面では、ビッキエリ(グラス)の数と色で評価が示される。グラスの数が増えるほど良質なワインとされ、ビッキエリ無しが平均レベルのワインを示し、3(トレ)ビッキエリでカラー表示のワインが、そのカテゴリー上の優秀で卓越したワインとされる。

ワイン用語 カンテイロ

カンテイロとは、ポルトガルの酒精強化ワインである「マデイラ」の製法の一種です。

マデイラは、意図的な熱による酸化熟成の風味が特徴ですが、この熱による酸化熟成の方法は大きく2通りあります。

1つは太陽熱による自然な方法。
もう1つが、人口装置による人為的な方法です。

カンテイロは、このうち太陽熱を利用する方法を意味しています。

ワイン用語 カリピノ

カリピノとは、カリフォルニア産のピノ・ノワールで造られたワインを指す俗称です。
当たり前ですが、日本だけでしか使われていません!

カリフォルニアは、栽培が難しいとされるピノ・ノワールで急成長を遂げた珍しい産地です。
また、その品質の高さも素晴らしく、それを称える意味もこめてカリピノという愛称とも取れる俗称が生まれました。

ワイン用語 カダストロ

カダストロとは、ポルトガルで造られるポートワインの品質を守ることを目的として作られたブドウ畑に対する格付けです。
ポートワインでは、その原料となるブドウのブドウ畑にはAからFまで6段階の格付けがされています。
この格付けのことを「カダストロ」といいます。