ワイン用語 混成酒

混成酒とは、蒸留酒や醸造酒をベースとして、香料や糖分、果実を加えて作る酒類を指します。

耳馴染みのあるリキュールの日本語表記として説明されることもありますが、正確にはこれは誤りです。

何故なら、リキュールは蒸留酒に対して甘味や香りをつけたものをいうため、混成酒の中の1つの種類であるためです。

ワインをベースとした混成酒は、レッチーナやヴェルモットなど世界的に多くあります。
ワインに果実を漬け込んで作るスペインの「サングリア」は、日本で最も普及しているワインの混成酒の1つです。

ワイン用語 気の抜けたワイン

気の抜けたワインとは、ワインが空気に触れて酸化したことにより、風味などが欠けたワインのことを指す言葉です。

ワインはその他のお酒と異なりデリケートなお酒であるため、一度抜染をすると数日と立たずに味わいが落ちてしまいます。
抜栓後はなるべく早めに飲んでしまいましょう。

ワイン用語 村名ワイン

村名ワインとは、フランスワインの原産地呼称法において品質を判断するワインのカテゴリの一つで、ワイン名に村名を冠したワインのクラスを指します。
普段飲みのワインの中では、比較的高品質なワイン、といった位置づけになると思います。

フランスには、AOCという産地名を名乗るためには、必ず守らなくてはならない厳しい決まりが定まれております。

その土地に決められたぶどう品種、単位面積あたりのぶどうの最大収穫量、ぶどうの糖度、ワインの醸造方法、最低アルコール度数、最低熟成期間などなど、地域ごとに細かく定められ、その基準をクリアしたワインが晴れてその産地名をなのることができるのです。

フランスワインでは、主に、

・地方名(ボルドー・ブルゴーニュなど)
・地区名(メドック・コート・ド・ニュイなど)
・村名(ポイヤック村・ヴォーヌ・ロマネ村など)
・畑名(リシュブール・エシェゾーなど)※ブルゴーニュ地方のみ

があり、エリアが狭まれば狭まるほど、決まりが細かくなっていき、そのため高品質の証明となっていきます。

村名ワインは、その村の中で収穫されたブドウだけ、という厳しい決まりの中で造られるので、地方名・地区名のワインに比べて比較的に高品質なワインが生まれます。

ワイン用語 木の香りのするワイン

「木の香り」とは、樽熟成や発酵の間に、木のアロマがついたワインを表現する際に用いられる表現です。
初心者にとっては苦手なアロマの一つですが、熟成するにつれチョコレートのようなアロマがでることもあります。

木のニュアンスと入っても様々あり、若いうちは杉や針葉樹といった樹に近いニュアンスがしますが、熟成が進むと枯れ葉や腐葉土のようなニュアンスに変わっていきます。

ワイン用語 散歩三重丸

散歩三重丸とは、フランス・ボルドー地区左岸の一流シャトーが集まるオー・メドック地区の4大村名を覚えるための語呂合わせです。

散=サン・テステフ村
歩=ポイヤック村
三重=サン・ジュリアン村
丸=マルゴー村

と頭文字を並べて読むと位置関係も含めて覚えやすいため、ソムリエ試験対策のときによく使われます。

ワイン用語 圧搾

圧搾とは、ワインを醸造する過程において、果汁またはワインを搾り取る段階のことを指します。
基本的にぶどうの果実に残ったワインを搾り取ることを目的に行われますが、酒質を強化する目的で行われることもあります。

ワイン用語 剪定

剪定とは、ぶどうの品質を高めるためのぶどうの生育工程のひとつ。一般的にぶどうの休眠期に行われるもので、その年のぶどうの質や量などが決まる重要な作業とされている。剪定方法には、長梢剪定と短梢剪定がある。

ぶどうの実は新梢に実をつけるため、古い枝を切り落として新梢を切り落とす。放置してしまうと、ぶどうの樹の樹勢を保持することができず、収穫量や品質、樹自体のバランスが崩れてしまうので、ぶどうの生育環境が著しく悪化してしまう。

葉が繁り過ぎた場合は風通しが悪く、病気にかかりやすくなる。逆に葉が少な過ぎると光合成が不十分となり栄養不足になる。そのため、どのような姿の木に形成していくかを予測する能力が技師には求められている。