ワイン用語 亜硫酸添加

亜硫酸添加とは、ワインの酸化を防ぐために添加される亜硫酸塩のこと。ワインのラベルには、酸化防止剤と表記されていることが多い。

亜硫酸塩を添加する目的は大きく分けて二つある。ひとつは微生物の活動を制御すること。もうひとつはワインの酸化を防ぐことだ。

ワインは非常にデリケートなので、そのまま放置しておくと、バクテリアや酢酸菌、灰色カビ菌などが増殖する恐れがある。このような微生物の影響を受けると、ワインは酢になってしまう。

微生物の増殖、または酸化が激しく進んでしまうことで、ワイン本来の個性やバランスが失われてしまう。そこで世界のほとんどのワインには、亜硫酸塩が添加されているのだ。

近年、亜硫酸塩の身体への影響を不安視する人々も多い。それに応える形で、世界各地で有機ワイン造りがさかんに行われており、トレンドの1つとなっている

ワイン用語 ワインプリザーバー

ワインプリザーバー(WinePreserver)とは、一度開けたワインを保存するときに、酸化を遅らせることを目的として使われるワイン用具です。

不活性化ガスを噴射して、ワインの表面をガスで覆わせるタイプのものと、ポンプで空気を抜いて真空状態にするものの2種類があります。

家庭用としては、真空状態にするタイプの、ワインプリザーバーが一般的です。

ワイン用語 ワインの液漏れ

ワインの液漏れとは、ワインがコルクから漏れたボトルのことを指します。
過剰な乾燥が原因でコルクが収縮したり、高温によりワインが膨張したりすることが原因となります。

ワインの管理には一定の湿気が必要と言われる理由であり、そのため長期熟成をするときは、ワインボトルを寝たせて保存して、コルクをできるだけ乾燥させないことが求められます。

ワイン用語 ワインの涙

ワインの涙とは、ワインを回したり傾けた時に、グラスの内側に残るワインの水滴のあとのことを指すワイン用語です。
このワインの涙を見ることで、アルコール度数などの情報を読み取ることができます。

ワイン用語 ワインの「天地人」

「天地人」という考え方
ワインは、空と大地と人によって形成されている。
この考え方を示す言葉が「天地人」です。

ブルゴーニュの日本人醸造家、仲田晃司さんが作るワイン「ル・デュモン」のラベルの背景に天地人と刻まれたことや、人気漫画「神の雫」で何度も用いられたことから有名になりました。

ワインは、天候と土壌と育てる人によってその品質は大きく左右されます。
そのどれかが欠けても、高品質なワインは生まれない、という概念を表しているのです。
「天地人」のそれぞれの意味
天候は、即ちヴィンテージを示します。
どんなに優れた土壌と優れた人に育てられようと、酷暑や冷夏、多雨の環境で育ったブドウでは、そのポテンシャルに限界があります。

大地は、即ちテロワール(畑)を示します。
ブドウは育った大地によってその特徴を味わいに現します。粘土質、水はけの良し悪し、大昔海であったかなど、土地の個性がワインを通して感じることができます。

また、一流シャトーに挟まれる畑が必ずしも美味しいワインで無いように、畑の管理によってもワインの味わいは大きく左右されます。

人は、即ちワインの造り手を示します。
どんなに天候や大地が素晴らしくとも、造り手の技術が足りなければ、それは素晴らしいワインにはなりません。
また、天候や大地に恵まれなくとも、造り手のワインを造る技術が素晴らしければ、素晴らしいワインにすることができます。

このように、ワインの美味しさを支える3つの理念が、この「天地人」なのです。

この天と地と人を感じながらワインを味わうのも、ワインの魅力のひとつです。

ワイン用語 ワインセラー

ワインセラーとは、ワインを保存するために温度と湿度を管理することができる貯蔵庫です。
最近では、4本ほどからの家庭的なワインセラーも普及してきました。

温度調節だけのものと、温度と湿度を調節するものの、2つのグレードに分けられますが、長期保存が目的であれば、湿度調節もできるものがベストです。

しかし、何年も熟成をさせることが目的でなければ、温度だけしか管理だけないものでも問題ございません。

ワイン用語 ワインスペクテイター

1976年に、5000部以下のタブロイド紙として始まった米国のワイン雑誌。今ではアメリカで258万人のワイン愛好家に読まれており、世界で最も広く読まれているワイン雑誌で、最も影響力があるとも言われています。評論家ロバート・パーカー氏にならった100点法によるワインの採点と、豊富な写真を使った世界のワイン産地やレストランの紹介記事が特色。また、コストパフォーマンス視点から選出した「ベストバリュー」ワインや、膨大な数のワインの中からセレクトされた「年間トップ100」ワイン等、常に入手しやすい視点の入った企画があり、消費者の視点で造られている飲むためのワインガイドとなっています。

ワイン用語 ワインコンサルタント

ワインコンサルタントとは、ワインの造り手に対してブドウの栽培方法・ワインの醸造方法などをアドバイスする仕事をする人間のことです。

カリスマ的な作り手は、世界中のワイナリーに対してコンサルティングを行い、世界に流通するワインの品質を高めることに貢献しています。

ワイン用語 ワインコーディネーター

ワインコーディネーターとは、ワインと食品のコーディネートを中心にアドバイスを行うことのできる民間資格のことを指します。
レストランや酒販店などワインに関わる仕事をする人のためにある資格です。

しかし、コーディネーターという言葉は単に資格を指す言葉ではなく、ワインを料理に合わせてコーディネートする人、という総称としても頻繁に用いられます。

ソムリエや、ワインアドバイザーと同義語として使われることも、よくあります。

ワイン用語 ワイン・アドヴォケイト

ワイン・アドヴォケイトとは、1978年から発行されているワイン情報誌。

ワイン・アドヴォケイトは、世界的に知られるワイン評論家ロバート・パーカー・Jr. (Robert M. Parker, Jr.)が創刊。中立な立場から行う「消費者のためのワイン評論」をモットーにしており、広告や写真を掲載していない。

ワイン・アドヴォケイト(Wine Advocate)には、ロバート・パーカー・Jr.氏が行うワイン評価「パーカーポイント(pp)」も掲載される。このパーカーポイントは、ワインの価格や生産者の評判に左右されることなく、比較的公平にワインを評価しているとして、世界中の業者や消費者の間で、ワイン選びの基準の1つとして利用されている。

パーカー氏は、1975年からワインに関する記事を書き始め、1978年にワイン情報誌「ワイン・アドヴォケイト」を発行。この情報誌の成功により、現在の地位を築いた。