2010, 2009, 2008, 2005, 2003, 2000, 1996, 1995, 1990, 1989, 1985, 1982, 1970,
カテゴリー: 未分類
ボルドーの当たり年
2010, 2009, 2008, 2005, 2003, 2001, 2000, 1998, 1990, 1989, 1986, 1982, 1962, 1961
ブルゴーニュ(赤)の当たり年
2009, 2005, 2003, 2002, 1999, 1995, 1990, 1961
ブルゴーニュ(白)の当たり年
2009, 2008, 2007, 2006, 2005, 2004, 2002, 1996, 1995, 1992, 1989,
ローヌの当たり年
ローヌの当たり年
2010, 2009, 2007, 2006, 2005, 2004, 2003, 2001, 2000, 1999, 1998, 1997, 1995, 1990, 1989, 1988, 1985, 1978, 1970,
ブルゴーニュ全域の白ワインのヴィンテージチャート
2010
若干凝縮感にかけるようですが、良質なワインとなったようです。
2009
偉大な年です。見つけたら買っておいて損は無いでしょう。どの生産者のワインも美味しく、全てのワインが1ランクアップしたような出来栄えです。村名クラスのワインは比較的早く飲み頃を迎えたようです。
2008
当初はそれほど期待されていない年でしたが、結果としては良いワインが多くできた年です。生産者による品質のばらつきが多く、葡萄の生育管理をしっかり行っている生産者が成功しました。
2007
出来の良いワインが生まれましたが早飲みタイプではなかったようです。そろそろ美味しく飲めるかもしれません。長期熟成に向く年のようです。
2006
冷涼な気候が奏功し白ワインは良い出来となりました。北の地域では、やや果実味に欠け、酸とミネラルが強いようです。
2005
傑出したヴィンテージです。見つけたら買っておいて損は無いでしょう。魅力的でバランスの取れた年で、過去20年間で最良の年のひとつです。7月にシャサーニュ村近辺が雹に襲われたものの、その他の地域はほぼ完璧な天候に恵まれました。プルミエクリュは中期熟成タイプで2012年ぐらいまでが飲み頃、グランクリュは良いものは2017年ぐらい、モンラッシェは秀逸なものは2025年ぐらいまで楽しめそうです。
2004
03年とは違い、ブルゴーニュらしい不安定な天候となった年です。8月も気温が上がらず、豪雨に見舞われました。9月以降は晴天が続いたため、収穫を遅らせて傑出したワインを作ることに成功したドメーヌもあります。
2003
夏の気温が非常に高くなり、6月〜8月にかけて深刻な熱波に襲われました。高い温度のため、葡萄は完熟してリッチで、新世界のような出来となりました。収穫は9月1日までに完了しました。最上ドメーヌのワインは、アルコール度の高い長期熟成できるものとなりました。一般的なドメーヌのものはあまり寝かせずに飲んだ方が美味しく飲めるようです。
2002
非常に良い年です。村名級でも十分に魅力的な仕上がりのワインとなりました。最高級ドメーヌのワインは素晴らしい出来栄えで、長期熟成させるべきです。
2001
柔らかく飲みやすい早飲みできるワインが出来た年です。
2000
難しい天候でした。マコネでは、7月の気温が50年間で最も低く雨も多く降りました。コート・ド・ボーヌでは、白葡萄の収穫は、赤ワイン用葡萄の後に行われました。逆にシャブリは、早めに収穫が行われるなどしました。
1999
非常に良い年です。夏の終わりから秋にかけて晴天に恵まれ、葡萄がよく熟しました。また、しっかりした酸も持ちました。早飲みにも長期熟成にも耐えるようです。
1998
良い年です。ドメーヌによっては97年よりも成功したようです。
1997
良い年です。夏が暑く葡萄がよく熟しましたが、酸がやや足りず、長期熟成向きではありません。
1996
良年だった95年を更に上回る良さです。降雨量が少なく、熟成期間が長いという非常に良好な生育条件でした。9月は記録的な気温の低さで、完璧な糖度と酸を持つ葡萄ができました。
1995
魅力的な年です。遅れた開花でしたが、8月には十分な気温上昇がありました。しかし9月の降雨で一部の葡萄が腐り、収穫率が落ち込みました。不安定な生育シーズンでしたが、結果としては貴腐的な要素も加わり、リッチで凝縮されたワインに仕上がりました。高い糖度と良い酸味を持ちます。
1994
8月後半から豪雨となり、葡萄の収穫時期の見極めがワインの出来を左右しました。
1993
一部の最上級ワインは良いワインを仕上げましたが、村名クラスのワインはあまり成功しませんでした。
1992
天候に恵まれた年です。8月の高い気温により葡萄はよく熟しました。収穫期も雨に悩まされることはありませんでした。最良ワインは今でも美味しく飲めます。
1991
天候に恵まれなかった年です。
1990
収穫量が非常に多かった年です。バランスの良い早飲みできるワインが多くできました。
1989
大成功した年です。葡萄はよく熟し、早めに摘果されました。最上級のワインは今でも楽しめます。
1988
市場で人気のある優良ヴィンテージです。豊作だったため、生産者によっては濃縮感にかける薄いワインもあるようです。最良のワインは長熟に耐えます。
1987
1986
成功したヴィンテージです。最良のワインは2000年代に入っても魅力的です。
1985
期待が大きかった年です。遅めの摘果は成功しました。期待ほどは長熟に耐えないようです。
1984
1983
9月に豪雨があったものの良い出来の年です。飲み頃は90年代後半ぐらいまでものが多かったようです。
1982
やや酸を欠き、長期熟成に向かないワインが多くなったようです。
1981
1980
1979
良い年です。早飲みタイプのものが多く、長期熟成に耐えるワインは一部の最上級のワインです。
1978
優良な年です。長期熟成に耐え、最上級のワインは2010年代でも飲み頃を維持しています。
1976
非常に良い年です。非常に暑い年でやや酸に欠ける年です。最上級のワインであれば長期熟成が可能です。
1975
避けた方がよいです。見つかればですが。
1973
品質のバラ付きが多い年です。最良のものは良い酸を持ち長期熟成に耐えます。その一方で酸がきつ過ぎるだけのバランスに欠けた貧弱なワインも多いです。
1971
70年代のなかでも超熟に耐えた年です。90年代後半まで味わいを保ちました。
1970
酸に欠ける年です。熟成10年を超えたものは生命力に欠けます。
ブルゴーニュ全域の赤ワインのヴィンテージチャート
2009
偉大な年です。見つけたら購入して損はないでしょう。
2008
天候に恵まれず病気に悩まされた年です。9月に入って好天に恵まれたものの、全体としては難しい年でした。やや酸の鋭い仕上がりとなりました。
2007
気候が不安定だった年です。9月は好天に恵まれたものの、品質のバラ付きが多い年です。
2006
気温が低めだった年です。赤よりも白の方が評価が高いようです。気温が冷涼だったこともあり畑や生産者の違いが素直に表現されました。
2005
偉大な年です。コート・ド・ボーヌ、コート・ド・ニュイ、どちらも完璧な天候に恵まれた年です。
2004
良年ですが2005年には及びません。品質のばら付きが多い年となっており、試飲かアドバイスを受けるなどした方が良いです。
2003
1893年以来最も早い収穫となった年です。コート・ドールでは、全体未聞の8月18日という早い時期に摘果が始まりました。この年は、発芽も3月中旬という早さで、開花も早くスピーディーに行われました。6月から夏の間は以上に暑く乾燥し、8月は平均気温が30度で、40度に達する事もありました。高過ぎる温度と湿度不足によって葡萄がレーズンのようになってしまう危険性がありました。酸度が危険なほど下がったため、早い収穫が必要となりました。全体としては、良質な中期熟成ようのワインが生まれました。
2002
極めて良い年で偉大な年となりました。天候は開花期に安定しなかったため収穫量が少なくなりました。夏は気温もあがり乾燥しました。8月下旬から9月上旬に雨が降ったものの、その後は完璧な気候に恵まれました。1988年以来の最小の収穫量、凝縮した果実、ソフトなタンニンと優れた酸味を備えた優良な果実となりました。
2001
天候は理想的とは言えませんでした。7月下旬までは雨が多くて湿度が高く、気温が上がりませんでした。7月、8月は気温もあがりまずまずの天候でした。9月に雨が多く、遅く摘果したドメーヌが成功しました。収穫量は多かった年で、良いワインも作られた年です。特に、コード・ド・ニュイは特別に良い出来となったようです。
2000
品質にバラ付きのある年です。6月の暖かさによって開花は成功しましたが、7月は気温があがらず雨が多くなりました。8月は好天に恵まれたものの、9月中旬の大嵐で、コート・ド・ボーヌが大きな被害を受けました。摘果が遅かったコード・ド・ニュイの赤は成功しました。
1999
傑出した年です。成熟さと精妙さにおいて90年を超えています。ブルゴーニュの赤の愛好者であれば、是非飲んでみるべきヴィンテージです。
1998
最上のドメーヌのワインは非常によくできている年です。天候の変化が大きく、生産者の力量を問われた年です。6月にはウドン粉病が発生し、7月は涼しさと38度を超える極端な暑さの間を振り子のように揺れました。8月にも熱波に襲われ、葡萄の味を焦がしました。9月になってようやく雨が降り、その後1週間の晴天の後、再び雨となりました。
1997
96年は少ないものの豊作となった年です。寒くて雨が多かった7月を除けば、良い天候に恵まれました。
1996
天候に非常に恵まれた年で、豊作となりました。申し分気候でしたが、夏の気温が十分にあがりませんでした。葡萄が生育するには十分な温度でしたが、豊富な糖度を養うには温度不足だったようです。結果として、やや硬く収斂性のあるワインとなりました。
1995
魅力的な年です。収穫量は多くはありませんが、上質な葡萄が収穫できた年です。夏は暑く、葡萄が急速に成長しました。9月前半に雨が降りましたが、後半になり回復しました。遅めに摘果したドメーヌが成功しました。
1994
あまり良い出来栄えの年ではありません。避けた方がよいです。
1993
夏は湿度が高くウドン粉病の脅威にさらされましたが、8月からは気温があがり乾燥しました。9月の第3週には強い雨が降りましたが、8月の高温と乾燥により厚くなった果皮のおかげで葡萄は守られたようです。魅力的なワインが出来た年です。
1992
8月は気温が高く、収穫が早く終わった年です。早飲みにできるワインとなりましたが、総じて凡庸な出来となったようです。
1991
天候には恵まれず、ドメーヌによってワインの品質にばらつきのある年です。DRCなどの超優良ドメーヌを除けば特筆する出来となったドメーヌは少ないようです。
1990
豊作を予想されたましたが、雨量が少なく実際の収穫量は少なかった年です。実った葡萄は成熟が進み、収穫は早めに始まりました。収穫量の少なさと暑さの影響もあり、厚い果皮、豊富な糖分を持つ凝縮した果実となりました。早飲みでも美味しく、長期熟成することもできる良いワインとなりました。
1989
9月中頃から完璧な天候に恵まれ、早めに収穫することができた年です。88年に比べるとタンニンが少ないですが、しっかりした骨格をもつワインに仕上がっています。
1988
7月〜10月にかけて暑く乾燥し、適度な雨量にも恵まれ、葡萄の生育に非常に良い天候でした。夏の暑さが、厚い果皮と熟成した果実を生みました。偉大な年と評価する専門家もいる年です。
1987
期待をされた年でしたが出来上がったワインは凡庸な出来栄えでした。
1986
葡萄の生育期の天候はそれなりに満足のいくものでした。遅めの収穫が行われた年です。実際の出来よりも過小評価されているようです。
1985
8月は暑さと日照りに加えて雹も降るなど悪天候でした。9月以降は一転して天候に恵まれました。DRCなど超優良ドメーヌのワインは秀逸な出来となっているようです。
1984
80年代で最も厳しい年のひとつです。避けた方がよいです。
1983
霜、雹、暑さ、湿気、腐敗など災害と悪天候に悩まされた年です。収穫を遅らせ、選果をしっかり行った作り手のワインは成功しました。品質のばらつきが大きい年です。
1982
収穫量が多かった年です。収穫量が多すぎ濃密さにかけるワインが見受けられます。長期熟成に耐えない可能性があるため早めに飲む方がよいです。
1981
避けた方がよいです。
1980
8月と9月の平均気温が高かった年です。10月初めの収穫前には雨が降ったせいもあり、収穫のタイミングなどによってワインの品質に差がつきました。遅い収穫のドメーヌの方が上手くいっています。品質のばらつきが多い年です。
1979
3度の雹嵐に見舞われた年です。6月の嵐はニュイ・サン・ジョルジュ、シャンポール・ミュジニィを壊滅的な状態にしました。夏以降は天候に恵まれ、雹の被害が大きく無かった地域は良いワインを生み出しました。
1978
春と夏の気温が上がらず開花が遅れました。8月の3週目から気温が上がり、9月と10月は素晴らしい天候に恵まれました。収穫量は多くありませんでしたが、非常に素晴らしいワインが生まれました。偉大な年として評価する専門家もいる年です。
1977
避けた方がよいです
1976
非常に注目をされていた年ですが、出来上がったワインはタンニンが非常に強くバランスに欠けました。
1975
避けた方がよいです。
1974
避けた方がよいです。
1973
避けた方がよいです。
1972
夏は気温が上がりませんでしたが、暖かく適度な雨に恵まれた9月に救われました。収穫量が非常に多い年でした。
1971
信頼できる良い年です。8月に雹が降り、特にコード・ド・ボーヌが被害を受けました。それ以外は天候に恵まれました。特に9月前半は素晴らしい天候でした。一流の生産者は長期熟成に耐えるワインを作る事ができた年です。
1970
凝縮感に欠ける年です。
ボルドー全域のヴィンテージチャート
2010
2009
2008
2007
全体的に天候に恵まれないヴィンテージでした。9月~10月は好天に恵まれ為、収穫時期が遅い左岸のカベルネは好天の恩恵で持ち直しました。メルローは厳しい出来となったようです。
2006
9月に降った大雨がブドウの出来を大きく左右しました。9月の大雨前に収穫できた右岸のメルロー主体のシャトーは被害が少なく、収穫時期が遅いカベルネ主体のシャトーは厳しい年となりました。
2005
偉大なヴィンテージです。ブドウの開花から収穫まで完璧な好天に恵まれました。右岸、左岸ともに2000年以来の最高のできとなりました。特に左岸のカベルネ・ソーヴィニヨンの出来が秀逸です。右岸では、カベルネ・フラン主体のシャトーが大成功を収めました。白ワイン、甘口のソーテルヌも最高の出来となっています。
2004
全体としてブドウの生育は良好だったようですが、シャトーによって成否のばらつきが大きくなったヴィンテージのようです。白ワインが非常に秀逸なできとなっています。
2003
極端に暑かったヴィンテージです。春先から収穫時期まで雨が少なく、記録的な暑さになりました。8月はボルドーの歴史上の最高気温となっています。あまりに熱く、果皮の薄いメルローなどは焼け爛れてしまうものもありました。暑さを乗り越えた畑は大成功を収めた年となりました。
2002
この年も気温に恵まれない年となりましたが、9月からは好天が続いたため、収穫を待っていたカベルネは非常によく熟し良い出来となりました。あまり目立たないヴィンテージですが、カベルネは良好な出来となっており、質のわりにリーズナブルな値段で取引されています。
2001
少雨だったためボルドー全体でブドウ自体は良いできとなりました。ただ、気温が十分にあがらず、太陽の恵みに欠けるため酸が立ち過ぎる懸念がややあります。ソーテルヌなどは冷涼な気候がうみだす綺麗な酸が良い影響を与え秀逸なできとなっています。また辛口白ワインも素晴らしい出来となりました。
2000
記念となるミレニアムヴィンテージであるばかりでなく、ブドウの出来も秀逸な完璧なビッグヴィンテージです。ボルドー全体が素晴らしい天候に恵まれ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン全ての品種が最高の出来となりました。90年に匹敵する偉大なヴィンテージです。7月下旬までは天候はふるわなかったものの、8月以降は高温の乾燥気団がボルドー全体を多い、収穫時期の9月の雨にも降られることがありませんでした。まさに奇跡のヴィンテージです。
1999
2000年のミレニアムヴィンテージの影に隠れており、品質の割にリーズナブルな価格で取引されています。9月下旬にボルドー全域で大雨が続いたため、大雨前に収穫をおえたシャトーは成功しました。
1998
右岸と左岸で差がでた年です。9月下旬から10月上旬の雨を回避できた、早摘みのメルロー(ポムロール、サンテミリオン、グラーヴ)は非常に高品質となりました。右岸が非常に良い年です。
1997
ブドウは豊作でしたが、雨が多く湿度が高かった年です。収穫を9月下旬まで待った作り手は雨の多さを若干挽回できましたが、早めの収穫を行ったブドウは貧弱なものとなりました。雨の多さからか凝縮感が弱く、酸もタンニンも弱めになっており、柔らかい味わいとなりました。
1996
非常に収穫が多かった年です。左岸は特に良作と言われており、非常に高値で取引されているヴィンテージです。
1995
好天に恵まれた年です。メルロー種は大成功しました。カベルネは雨を恐れて収穫時期を早めたシャトーは、やや未熟なブドウがまざっています。
1994
春先から8月までは少雨好天に恵まれビッグヴィンテージになる可能性のあった年ですが、9月の3週間も続いた豪雨はブドウをダメにしてしまいます。水はけが良いグラーヴなどは被害が小さく非常に良い出来となっています。また、収穫時期の早いメルローは9月の大雨の影響が無く、5つ星相当のヴィンテージとなっています。セパージュがメルロー主体のアペラシオンは非常に優良なワインを生産しました。
1993
92年同様に非常に雨の多い年でした。9月の雨量は例年の3倍となっています。雨の間の日がよく晴れた為に、湿度が原因となる腐敗病などは発生しませんでした。早熟のメルローは上出来したが、カベルネは雨の影響から凝縮感に欠ける仕上がりとなりました。
1992
非常に雨が多い年で、特に8月の雨量は例年の3倍、10月上旬の収穫期も豪雨に襲われるなど、とにかく雨の多い年でした。シャトー・ペトリュスは雨よけのために畑を黒いシートで覆うなどしました。雨の影響か、凝縮感の弱い、やや水っぽい印象を受けるワインが多いようです。一方、ブドウの選別を厳しく行ったシャトーのワインは酸味が低くタンニンと濃度がほどほどの柔らかい印象のワインとなったようです。
1991
4月下旬の遅霜の影響でポムロール、サンテミリオンは気温が氷点下までさがりメルローが壊滅状態となりました。左岸も若干霜の被害がありましたが、その後に新芽が新たに芽吹きました。新芽は育ったものの、9月下旬の雨などがブドウの品質をさげ良いヴィンテージとはなりませんでした。
1990
戦後で最も偉大なビッグヴィンテージの一つです。ボルドーのどのアペラシオンも良い出来ですが、特にソーテルヌは史上最高という評判さえあります。少雨高温のブドウにとって理想的な気候条件でした。また、収穫時期もブドウが十分に熟した9月上旬からはじまり完璧なタイミングでした。収穫量も多く、非の打ちどころが無いビッグヴィンテージです。酸が少なくタンニンのしっかりした丸い印象のワインが多く作られました。値が高騰し続けているヴィンテージです。
1989
記録的な大豊作で、史上最大の収穫量の年となりました。少なめの適度な雨量に十分な温度と日光と葡萄の生育に理想的な年でした。豊かで長期熟成に耐え、長く成長していくヴィンテージであると言われています。非常に良好な気候だったため、一部シャトーでは葡萄が熟しきったと判断して収穫を夏に始めた結果、いちぶ未熟なブドウも含まれており88年に近いワインの出来となったようです。ポムロールなどが特によいできとなっています。
1988
バルザック、ソーテルヌの甘口ワインが大成功を収めた年で、5つ星レベルのできとなりました。気候は非常によくビッグヴィンテージになりえる年でしたが、87年の経験から多くのシャトーが9月中旬に収穫を始めた結果、十分に熟しきらないブドウが含まれました。そのため、カベルネよりも収穫の早いメルロが主体となっているワインの方が良い出来となっています。
1987
9月までは非常に天候に恵まれビッグヴィンテージを予感させる気候でした。しかし、10月に続いた2週間の大雨がブドウを水っぽいものとしてしまいました。とはいえ、ワインは健全な出来となっており、前後が良ヴィンテージに挟まれていることから、実体よりもリーズナブルな価格で取引されることが多くお買い得なヴィンテージとなっています。
1986
非常に収穫量が多い年で、当時の過去最高だった85年の収穫量を上回る収穫量でした。9月下旬に豪雨があり、この豪雨のあとは晴天が続いたため、収穫を遅らせたシャトーが成功を収めました。豪雨の被害が大きかったのは、グラーヴ、ポムロール、サンテミリオンとなっており、他の左岸は良好な出来となりました。出来上がったワインは十分なタンニンと果実の凝縮感に恵まれ長期熟成に耐える出来となりました。
1985
ブドウの収穫量も、質も良かった年です。ワインの素性がそのまま出る古典的なスタイルのワインが多くできました。気候は全体としては普通でしたが、8月から乾燥した日が続きブドウの成長を遅らせたようです。葡萄が成熟するまで収穫を遅らせたシャトーが成功しています。
1984
気温はそれほど低かったわけではないが、雨が非常に多く天候に恵まれませんでした。特にメルローが壊滅的なダメージを受けた結果、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワイン作りとなりました。カベルネも竜巻の影響を受けたシャトーなどもあり、全体的に厳しい年となりました。
1983
雨が多かった一方で気温が非常に高く1982年よりも日中気温は高くなりました。8月に雨が多すぎ湿度の高さから病気に見舞われた畑も多くありました。9月、10月は好天に恵まれ乾燥した日が続いたため、収穫時期を遅らせたシャトーは良いワインに仕上げることができました。特にマルゴー村は素晴らしい出来となっており5つ星レベルです。
1982
少雨温暖で非常に気候に恵まれた年でした。収穫量も非常に多くなっています。7月と9月の猛暑を耐えることが出来た葡萄は、十分な太陽の恵みを受けて糖度が高くなり凝縮感のある葡萄となりました。ボルドー全体が素晴らしい当たり年となり、1961年と並ぶ偉大なヴィンテージと言われています。但し、ソーテルヌは少雨温暖が貴腐菌にマイナスに働きました。
1981
気候は雨量も少なく、温度も十分と非常に期待される年でしたが、10月の収穫時期の雨により葡萄が多くの水分を含み偉大な年とはなりませんでした。
1980
ソーテルヌが秀逸な出来ですが、その他は気温が不十分だったのもあり、いまひとつな出来となりました。
1979
非常に葡萄の収穫量が多く1934年依頼の大豊作となった年です。特別に天候に恵まれた年ではなかったのですが、出来上がったワインは素晴らしいものとなっています。皮の厚い小粒のブドウが多く収穫され、長期熟成向きのタンニンの豊富なワインが出来上がりました。マルゴー、グラーヴ、ポムロール地区では傑出したワインを作り上げたシャトーもあります。左岸が非常によくできた年でした。
1978
前半は雨量こそ少なかったものの、気温が不十分で天候に恵まれたとは言えない年でした。しかし、8月中旬以降の好天によって、非常に良い葡萄が仕上がりました。前半気温が上がらなかったのもあり、収穫開始時期は10月と遅くなっています。摘み取りが10月の下旬までかかったシャトーもありました。シャトー・ラトゥールの責任者が「奇跡の年」と表現したヴィンテージです。グラーブ地区では1961年以降でもっとも偉大なビンテージとも言われています。星3つ評価になっていますが、実際はもっと高評価のヴィンテージに匹敵すると思われます。
1977
冷夏・多雨と気候に恵まれず、春先の霜でメルローが大きなダメージを負うなど、全体的に厳しい年です。
1976
気候に恵まれた年で、ビッグヴィンテージになる期待が大きかった年です。葡萄の収穫は9月上旬から開始され、1945年以来の早い時期からの収穫となりました。また収穫量も多くなりました。しかしながら、9月中旬に大雨に見舞われてしまい、凝縮していた葡萄が多くの水分を含むことで、多くの人が期待したような偉大な年とはなりませんでした。
1975
7月~9月までは天候に恵まれ良い葡萄なったが、一部地域は大雨、雹に見舞われたため、アペラシオンによる出来のばらつきが多い年となっています。雨や雹の被害が少なかったポムロールは秀逸な出来で5つ星レベルです。全体的にタンニンが多く硬いワインができあがった為、飲みごろを迎えるまでに長期熟成が必要となるヴィンテージです。
1974
前半は天候に恵まれたものの収穫時期を通しての多雨や冷気によって厳しいヴィンテージとなりました。
1973
ムートンが2級から1級になったヴィンテージです。収穫量が多い年でした。8月までは天候には恵まれた年でしたが9月の雨が響きあまり良い年にはなりませんでした。
1972
8月に雨が集中した結果、気温に十分に恵まれずまた葡萄が水っぽいものとなってしまいました。水はけの良いシャトーでは8月の雨の影響を軽く抑えることができたものもありますが、全体的には厳しいヴィンテージとなっています。
1971
収穫量はそれほど多くありませんでしたが、全体的には出来の良かった年です。ポムロールとソーテルヌは非常によくできており4つ星レベルのできです。星3つの評価ですが、もっと高く評価しているヴィンテージチャートもあります。
1970
戦後最初の高品質で収穫量も記録的に多くなった年です。豊作のヴィンテージとして有名です。雨量が少なめで推移し、良好な収穫を迎えました。左岸、右岸含めてボルドー全体で良好なヴィンテージとなっていますが、グラーヴが特にグラーヴが良かった年です。
1969
乾燥した暑い夏まではブドウは順調に育っていたが、9月の雨が台無しにしてしまいました。収穫量も少なく市場でもあまりみかけません。
1968
1951年依頼の多雨に見舞われ、日照も少なかったため、厳し年になりました。9月の大雨で、ほとんどの畑で葡萄が水浸しとなってしまうなど、60年代で厳しいヴィンテージの一つとなっています。
1967
天候はまずまずだったものの収穫期の雨が災いして、遅摘みの左岸のカベルネにとっては厳しい年でした。収穫時期の早い右岸のメルローはまずまずのヴィンテージです。ソーテルヌなど甘口系は4つ星レベルの出来です。
1966
まずますの天候に恵まれた年で、評論家の評価は高く価格が高騰気味なヴィンテージです。長期熟成に向く、古典的なスタイルのワインが出来上がりましたが、若干過大評価されている側面もあり、お買い得感は薄いヴィンテージとなっています。
1965
低温多雨のうえに畑は腐敗病が蔓延し非常に残念なヴィンテージとなっています。
1964
大豊作で収穫量が多かったヴィンテージです。9月初めにはフランスの農業大臣が「偉大な年になる」と発言するほど期待されたヴィンテージでしたが、10月8日の大雨によって台無しになってしまいました。雨までに収穫を終えていたポムロール、サンテミリオン、グラーヴは完璧なワインが出来上がりましたが、収穫が遅いカベルネを多く使うシャトーの多くは凡庸なヴィンテージとなりました。ポムロール、サンテミリオン、グラーヴは本当に秀逸なので見かけたら購入をおススメします。
1963
多雨と低温、ブドウの腐敗病に見舞われた非常に悪名高いヴィンテージ。ワインを作らなかったシャトーもあるほどで、残っているワイン本数も非常に少ない年になっています。
1962
ブドウが豊作で収穫量が多かった年です。1961年の名声の影に隠れていますが、ボルドー全体で凝縮感のある良いワインが出来たヴィンテージです。
1961
春の霜害によって果実数が減り収穫量が極めて少なかった年です。一方で収穫されたブドウは完璧な出来栄えで、左岸のアペラシオンは、ほぼどれも最高のヴィンテージとなっています。素晴らしい出来と、収穫量の少なさから市場ではなかなか出回らず、ワイン愛好家の垂涎の的となっています。右岸はポムロールは良かったようですが、サンテミリオンは凡庸な出来だったようです。また、ソーテルヌは好天が貴腐菌に災いし今一つなヴィンテージとなりました。
1960
春先は好天に恵まれたものの8月、9月と多雨と低温に悩まされ厳しいヴィンテージとなりました。
ワインのハズレ年とは?
しかし天候があまり芳しくなかったり、降雨量や日射量がブドウに対して思い通りにいかない場合や、育てていくうちにブドウ自体が病気になってしまうこともあります。
こうなってしまうと本来のブドウのもつポテンシャルが発揮できないことも多いので、ハズレ年と言われる可能性があります。
しかし決して美味しくないと言うわけではないのでご安心ください。
技術も進歩をしていますし、多くの方に楽しんでいただけるような努力を怠っているワイナリーはひとつもございません。
自然環境の一環なので、ブドウが壊滅的に採れない時もありますし、ましては地震などがあった時には・・・・
ハラハラドキドキのワイン造りなのです。
ワインの当たり年とは?
それはその年に採れるブドウの本来の出来栄えのことを意味します。
ヨーロッパや南米、北米やオセアニア地区など、それぞれ天候や環境が違います。
そして土壌やその場所に合ったブドウを育てていきます。
気象状況や1年間に対しての降雨量、湿気や平均気温、日射量など、ブドウを育てていくには様々な自然環境のもと完璧なブドウを育てていきます。
これらがその地域性や、生産者の理想としている、または科学的に解明されている最高のブドウの状態を保つことができた場合に当たり年だと言えるでしょう。