「魚には白ワイン」「肉には赤ワイン」?

「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインが合う」というセオリーです。

「ワイン」にさほど詳しくない人でも、これをフランス料理の常識として覚えているのではないでしょうか?

しかし、じつは料理によってはその限りではありません。

というのも、同じ魚・肉料理でも使われるソースや香辛料によって、味の印象はガラリと変わるからです。

たとえば、赤ワイン風味のソースが添えられた魚料理、白コショウだけでシンプルに焼かれたステーキ。

これらはセオリー通りの「ワイン」では、あまり相性がよくありません。

おすすめの「ワイン」の選び方は?

セオリーとして覚えるなら、軽い口当たりの料理には「白ワイン」、重くしっかりした味の料理には「赤ワイン」とするほうがいいです。

もしくは、白身の魚なら「白ワイン」、赤身の魚なら「赤ワイン」というように、性質の同じものを選ぶようにするといいでしょう。

どちらか判断がつかないようならば、中間の「ロゼ」を選ぶという手もあります。

フランス料理には「マリアージュ」という言葉があって、これはまさに料理と「ワイン」における相性のことを指しています。

「マリアージュ」とは、フランス語で「結婚」という意味を持つ言葉で、つまり一緒に食べれば相乗効果でどちらも美味しさが引き立つという、フランス人ならではのこだわりが生んだ料理用語なのです。