フランス料理の入店時

フランス料理のテーブルマナーは、お店に入る時から始まっています。例えば男性と女性の2人で、フランス料理のレストランに入店したとします。この場合ドアを開けるのは、お店の人または男性の役目です。これはテーブルマナー上、レディファーストという当たり前の行為なので、女性は堂々とお店の中に入れば良いのです。ただし「わたしは予約した~です」とお店に確認をするのは、男性の役割なので気をつけましょう。お店の人が予約した席まで案内してくれますので、女性はお店の人の次に並んで歩きましょう。お店の人の案内がないようなくだけた雰囲気のお店では、男性が女性を席までエスコートしてあげましょう。

中華料理でNGなテーブルマナー

食べ物を残すのはマナー違反なので自分が食べられる分だけを取り分けます。料理が残っている場合、おかわりがしたい人はその都度おかわりをします。

先にも書きましたが、中華料理のお店では他の人の分まで取り分けることはしません。しかし、お茶は隣の人にも入れてあげましょう。

中華料理でOKなテーブルマナー

テーブルクロスやナプキンは汚しても良いことになっています。これは、食事がおいしかったという意味でイタリア料理でも認められているマナーです。日本人にはなじみがないことですが、テーブルクロスで口を拭くこともあります。

日本料理では器を重ねると傷がつくのでタブーとされていますが、中華料理では皿の上に茶碗をのせても良いことになっています。それは茶碗の中に骨を吐き出すためなのです。

中華料理の乾杯のマナー

中国ではお祝いの席でたくさん乾杯があり、どんどん注がれます。新しく食事が運ばれるごとに、食べ物を洗い流すという意味があります。中国の結婚式では花婿が泥酔しないように代わりに飲む人が付き添っているほどです。飲めない人は事前に伝えておくと良いでしょう。

中華料理の中国茶のマナー

油を使った中華料理には脂肪を分解してくれる中国茶は欠かせません。中国茶は食後ではなく食事中にいただきます。ウーロン茶やジャスミン茶などお好みで選んでみてください。中国茶は急須を使わず、湯飲み茶碗の中に茶葉が入っていることもあります。その場合は、湯のみ茶碗を左手で茶托ごと持ち、右手で蓋をずらして飲むと、口の中に茶葉が入るのを防ぐことができます。また、急須を使った中国茶は、蓋を少し右にずらすとおかわりのサインになります。

中華料理のれんげのマナー

麺類は一度れんげにとってから麺を食べます。こうすることで汁がはねにくくなります。スープを飲むときはれんげを右手に持ち替えます。また、れんげにも使い方があります。れんげは真横ではなく斜めに口にあてます。口に垂直にあたるのが良いでしょう。れんげの柄のくぼみに人差し指を入れて親指と中指でれんげを持ちます。

中華料理の取り皿の使い方

中華料理は大皿に盛り、各自が取り分けます。日本では1枚のお皿にたくさんの料理をのせているのをよく見かけますが、味が混ざってしまいますよね。中華料理では取り皿が円卓の上にのせられています。この取り皿は何枚使っても構いません。気の利いたお店ではすぐに気がついて新しい取り皿を持ってきてくれます。そして中華料理では取り分けるときも食べるときも取り皿は一切手に持たないのです。取り分けるときはれんげや箸は自分のものを直に使います。

中華料理の円卓の回し方

円卓はお店で順番もなく回しては取り合いになってしまうので、時計回りに回します。左側のすぐ側に取りたい料理がある場合もこの限りではありません。回すときは食器がぶつからないか、他の人が取っている最中ではないかを確認してから回しましょう。円卓を使っているときは、必ず席に座って料理を取ります。席を立って料理を取るのはマナー違反になります。親切に料理を取り分けてくれる人もいますが、主客以外は必要ありません。主客の分を取ったあとに自分の分を取り、左に回します。

中華料理の 席次について

中華料理での席次は、入り口から最も遠いところが上座になり、主賓が座ります。入り口に最も近いところが下座になり、招待主が座ります。しかし景色が良い場所、北の方角も良いとされており、この限りではありません。西洋では招待主の側に主賓が座りますが、礼儀を重んじている表れでもあります。主賓から左回りに2番目・3番目と座ると食事のときに円卓が回しやすくなります。