ハムとベーコンの栄養の違い

ハムとベーコンではハムの方が脂肪分や塩分が低くヘルシーと言えます。また、ビタミンB1が多いため糖質を燃焼させるのです。カルニチンが多いことから脂肪燃焼率も高いと言えます。ベーコンの油分が気になる場合には、キッチンペーパーに包みラップをしてレンジで加熱すると、余分な脂肪が落ちてヘルシーになるでしょう。

また、ハムもベーコンも一度加熱処理されていますから、そのままでも美味しく食べられます。ベーコンをそのまま食べることを知らない人も多くいますが、好みやレシピに応じてそのまま食べてみてください。ハムは、そのままサラダ等に利用したり、お浸し等のアクセントに使うと彩りも良く美味しく食べられます。

ベーコンは塩分を活かしてスープ等の煮込み料理やパスタ等のダシにすると美味しく食べられるのです。また、ハムもベーコンも熟成されているため、成長ホルモンの分泌量を増加させます。筋トレ中の方等は適度に摂取すると筋力アップに繋がることでしょう。

ハムとベーコンの特徴と違い

ハムとベーコンの違いは材料となる主な部位が違うこと、ケーシングするかどうか、仕上げに加熱するかどうかです。最終工程でボイル等を行うハムの方が、塩分と脂肪分が低く出来上がることになります。

ハムはジューシーで柔らかいことが特徴で、ベーコンは表面に香ばしさがあることが特徴と言えるでしょう。

それぞれの特徴を活かし、ハムはサラダや、そのまま食べることが多いのです。ベーコンは塩分や香ばしさを活かして、料理のダシとして利用されることが多くなります

「ハム」と「ベーコン」の違い

ハムは主にもも肉を使用!仕上げはスチーム

ハムを作る主な部位はもも肉です。主に後ろ足の部位を使うことが多いのです。もも肉で作られたハムはボンレスハム、骨付きハムに分類されます。

その他、ロース肉はロースハムに、肩肉はショルダーハムに、バラ肉はベリーハムに加工・分類されます。

製造工程では、塩漬けし、熟成させた後にケーシング(型に詰める)したり、糸で巻いたりしてから更に薫製させます。仕上げにスチームで蒸したり、ボイルして作成されるのです。ハムは加熱食肉製品となります。

ベーコンは主にバラ肉を使用!仕上げは燻煙熟成

ベーコンを作る主な部位はバラ肉です。その他、ロース肉ではロースベーコン、肩肉ではショルダーベーコンとなるのです。製造は裸肉の塊を塩漬けして熟成し、低温で薫製にします。仕上げにボイルや、スチーム加工等を行わず、薫製で終わるものをベーコンと呼んでいるのです。ベーコンは保存食品になります。

「生ハム」と「プロシュート」の違い

燻製したものが「生ハム」

生ハムは肉を長い時間かけて塩漬けし、乾燥、醗酵、燻製をしたもののことを指します。世界的にも燻製するものが大多数で加熱するものは少ないんです。ちなみに、日本で流通している生ハムの多くはドイツ系です。これらのもので加熱して加工する商品は基本的にはありません。

生ハムの誕生は紀元前3500年

紀元前7000年ごろには、すでに豚は家畜として飼われていました。狩猟から農耕文化に移行し、人々は家畜を多く飼うようになり、保存食として編み出されたのが「生ハム」なんですね。紀元前3500年ごろには現在のイラク周辺やエジプトで食べられていたといいます。さらに、中国にはもっと前からあったとも言われています。日本での歴史は浅く、幕末にオランダから長崎に伝来したものの、作り方が伝わったのは1917年以降。一般に普及したのは、第二次世界大戦後(1945年~)と言われています。

燻製しない生ハムが「プロシュート」

日本では、燻製してないイタリア産生ハムを、プロシュートと呼ぶのが一般的です。イタリアでは、加熱しないもの(生ハム)は「プロシュット・クルード(Prosciutto crudo)」、加熱処理したものは「プロシュット・コット(prosciutto cotto)」と呼んでいるんだとか。種類の異なるハムの盛り合わせを「プロシュット・ミスト(prosciutto misto)」と言います。イタリアでは前菜として食べられることが多いそう。

 

ワイン用語 開花したワイン

開花したワインとは、飲みごろのワインを指して使われる表現のひとつ。

飲みごろを迎えていない若いワインのことを、対照的に「ワインが閉じている」と表現する。ワインを開かせるために、デキャンタージュなどが行われ、ワインを空気に触れさせることにより、本来の香りや味わいを徐々に開かせていくわけだ。

ワインの味わいの表現には、しばしば「花」が用いられる。香りや味わいの熟成度も、このように表現される。

「開花したワイン」と表現するのは、長期熟成型のワインが主になる。早飲みワインなどで使われることは少ない。

ワイン用語 閉じたワイン

閉じたワインとは、飲みごろを迎えるよりも前の時期にあり、本来持っているポンテンシャルを発揮できていない状態のワインを指す。

「閉じたワイン」という表現は、フランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方などで造られる長期熟成型ワインが、本来の力を出しきれていない場合によく使われる。

一般的に閉じたワインは、酸味がきつく、香りが貧弱、渋みが突出しているなど飲みにくい状態のワインを指している。そのために、酸味や渋みをまろやかにし、本来持つ複雑な香りを出すための、ワインを開かせる作業が必要となってくる。デキャンタージュなどによって、そうしたワインを空気に触れさせることで、閉じたワインの本来の実力を引き出すわけだが、そうした行為を「ワインを開く」と言う。

ワイン用語 醸造酒

醸造酒とは、米や麦、ぶどうなどの原料を、酵母によりアルコール発酵させてつくった酒のこと。蒸留酒や混成酒、発泡性酒類といった酒類分類の中のひとつ。

醸造酒の代表的な酒類は、ワインや日本酒、ビールなど。それぞれに醸造方法が分かれているのが特徴だ。

ワインは単発発酵と呼ばれる果実などの糖分を酵母が発酵させる方式が用いられる。日本酒は、糖化と発酵を同じ容器の中で同時進行する並行復発酵方式。ビールはデンプン質を糖化し、その糖を酵母が発酵する単行複発酵方式でつくられる。

ワインなどの果実酒の場合は、原料そのものに糖分と水分が含まれているために、酵母を加えるだけで発酵させることができる単発酵となる。日本酒やビールの場合は、原料には糖分や水分が含まれいないため、単行複発酵や並行複発酵が行われる。

ワイン用語 酸化防止剤(亜硫酸塩)

酸化防止剤(亜硫酸塩)とは、ワインの酸化を防止するための添加物。

亜硫酸塩をワインに添加する目的は主に、酸化防止と微生物や有害菌の繁殖抑制の2つ。ワインに酸化防止剤を添加しないと、茶褐色に変色してゆき、ツンとした臭いがするようになる。酸化防止剤を添加していないワインも極少ながらあるが、醸造時の徹底した衛生管理、流通や保管時の温度管理など細心の注意が必要となる。

スーパーなどで「酸化防止剤無添加」のワインを目にすることがあるが、これは、酸化防止剤を使用しない代わりに、ワインを加熱殺菌したり、ワインから細菌を除去するために強力なフィルターにかけたりしている。こうした処理を行うことにより、ワイン本来の風味が失われてしまうこともあるという。

また、亜硫酸は、ワインの発酵過程でも微量に発生するため、添加しなくてもワインは亜流酸を少なからず含有していることになる。

ワイン用語 酸

酸とは、ワインの醸造や出来上がりに対して重要な要素を持つ各種の酸のこと。酸は原料のぶどうや産物のワインにも含まれ、色や味、発酵中の酵母の生育や細菌からの保護などにも重要な役割を果たしている。

大部分のワインのphは、2.9~3.6の間になる。ワイン用のぶどうに含まれる3つの主要酸は、ぶどう由来のものが酒石酸・リンゴ酸・クエン酸、ワイン醸造においては、コハク酸・乳酸・酢酸・酪酸となっている。醸造の過程においては、アスコルビン酸、ソルビン酸、亜硫酸が用いられる場合もある。

ワインにおける最も重要な酸は酒石酸と言われている。化学的安定や色、味に強い影響を与えるとされている。この有機酸はぶどう属にかなりの濃度で含まれている。

ワイン用語 酒石酸

酒石酸とは、ぶどうなどの酸味のある果実に含まれる有機化合物のこと。酒石酸がワインのミネラル分と結合することにより、結晶が生まれる。これを酒石酸カリウム(酒石)と呼んでいる。

時折、ワインの中やコルクの裏にガラスの結晶のようなものが付いているが、これが酒石である。

酒石酸カリウムは、ワインの保存状態が完璧に施されていることで発生する。元来ワイン自体が持っている成分なので人体に影響は与えない。

一般的に瓶詰め前に冷却して酒石酸を取り除く作業が行われるが、ワインの風味や酸度を落とすことにより、ワインの持つ本来の味わいが損なわれることがある。

そのため、酒石酸を取り除かない生産者も多い。酒石酸カリウムは、美しい輝きを放つことからも「ワインの宝石」と呼ばれている。