ワイン用語 マンサニージャ

マンサニージャ(Manzanilla)とは、シェリーの種類の1つ。
シェリーは、スペイン南部のアンダルシア州カディス県ヘレス市と、その周辺でつくられているフォーティファイドワイン。世界3大フォーティファイドワインの1つに数えられる。

シェリーは、「フィノ」、「マンサニージャ」、「アモンティリャード」、「オロロソ」の4種類に大きく分けられる。

この4種類は、パロミノ種というぶどうを使用している。発酵前までの工程はまったく同じだが、気候や添加するアルコールの量などの違いで、色や味わいが異なる。

フィノは、発酵時に酵母に覆われ、あまり空気に触れない。そのため、色は透明で、独特の風味を持つ。

アモンティリャードは、フィノに存在する酵母が無くなった、あるいは意図的に無くしたシェリー。フィノより空気に触れる時間が長いため、酸化熟成が進み、琥珀色をしている。

オロロソは、発酵の過程で酵母が発生しなかった、あるいは意図的に酵母を付けなかったシェリー。通年空気に触れるため、酸化熟成される。

マンサニージャは、サンルーカル・デ・バラメダという町でしか造られないフィノタイプのシェリー。気候の違いにより、常に酵母が安定して付いているので、フィノとは少し異なる風味がある。

ワイン用語 マリアージュ

マリアージュ(フランス語:mariage)とは、ワインと料理の組み合わせや相性が良い場合に用いられる言葉。
マリアージュはもともとフランス語で「結婚」という意味。男女の相性という意味合いから、ふたつのものが絶妙に調和した状態をさして使われる。
ワインは単体でも魅力的だが、一緒に食べる料理との相性がぴったり合った(マリアージュした)とき、よりその味わいに深みが増すと言われている。

ワインとマリアージュする料理を選ぶ際は、食材の色や香り、ソース、食材そのものが持っている味やコクなどを考慮する。
さらには、季節や天候、食事をする場所など環境的な相性や、その日の体調や気分といった精神的な相性も配慮される。
一般的に肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインと言われているが、このようなさまざまなポイントを知っておくと、よりワインの世界を楽しめる。

ワイン用語 マグナムボトル

マグナムボトルとは、大きいサイズのワインボトルのことです。

一般的なワインボトルが750mlなのに対し、マグナムボトルは1500mlと倍のサイズです。
マグナムボトルよりも大きなボトルとして、5000mlを超える超大型のワインボトルもあります。

大きなサイズのワインは、ワインの量に対して空気に触れる面積が少ないため、理想的な熟成が進むといわれております。
一般的に、ものは大型サイズの方が割安になっていきますが、ワインの場合は、このような特性からボトルが大きくなればなるほど、割高な価格となることが一般的です。

ワイン用語 ホワイト・ポート

ホワイト・ポートは、その名の通り白ワインのような見た目で、白ブドウから作られるポートワインです。
甘口なレッド・ポート、トウニー・ポートと違い、辛口から甘口までがあります。

スペシャルタイプとしては、「ライト・ドライ・ホワイト・ポート」があり、低温発酵により発酵期間を長くしていることが特徴です。
ポートワインとしてはアルコール度数が低い、16.5度以上という基準が設定されています。
味わいは、比較的辛口です。

ワイン用語 ボルドーワインの格付け

1855年のパリ万国博覧会の際、皇帝ナポレオン3世は、世界中から集まる訪問客に向けて、フランスのボルドーワインの展示に格付けが必要だと考えた。 ワイン仲買人は、シャトー(ブドウ農園)の評判や市場価格に従って、ワインをランク付けした。 当時は市場価格がワインの品質に直結していたのである。 その結果が、1855年以来のボルドーワインの公式格付けとなった。

ワイン用語 ボディ

ボディ(Body)とは、ワインの味わいにおける表現のひとつで、厚みやコクなどを表す用語のこと。主に赤ワインに使用される言葉で、一般的に「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」の3種類に分けられている。

市販されるワインに直接ボディのレベルが表記される場合は、ワイン中の水分やアルコール、糖、酸、土壌からのミネラル成分のうち、アルコール分や不揮発性成分の含まれる割合によって表記が細分化されている。

ボディの表現方法には規定はなく、個人により、さまざまな言葉で表現されている。「フルボディ」といった場合には「濃厚であり奥行きがある」「重たい」「ふくよか」「肉付きが良い」、ライトボディは「爽やか」「軽め」「シャープ」などの意味を表すことになる。

ワイン用語 ホスト・テイスティング

ホスト・テイスティングとは、レストランでワインを注文した際、匂いと味で、注文したワインの状態を確認すること。

ホスト・テイスティングは、一般的に、お金を払う人(ホスト)が行う。ワインが劣化していないかどうかを確認するために行うので、好みに合わないなどの理由で、他のワインに変更することはできない。

ホスト・テイスティングでは、まずワインのラベルを見て、ワイン名、ヴィンデージ、ワイナリーなどが注文と合っているかを確認する。また、コルクが抜かれていないかも確認する。

次に、グラスに注がれたワインを色、香り、味の順に確認する。すべてにおいて問題が無ければ、「こちらでお願いします」、「大丈夫です」などと伝えて、終わりとなる。

ワイン用語 フレーバード・ワイン

フレーバード・ワイン(flavored wine)とは、ワインをベースに、スパイスやハーブ、果汁などを加えて作られた酒のこと。醸造後に果実や果汁、ハチミツをはじめとした各甘味料、薬草やスパイスなどを加えた独特の香りと味わいが特徴とされている。

なお、ワインの醸造中に醸造酒を加えたアルコール度数の高いワインは「フォーティファイドワイン」と呼ばれ、醸造後に香味料などを加えた「フレーバード・ワイン」とは別の分類とされている。

アロマタイズド・ワインとも言われて、混成ワインという意味を持つ。

世界的に最も知られる代表的なフレーバード・ワインには、イタリアのサングリアやフランスのデュボネ、キール、イタリアのヴェルモットなどがある。

ワイン用語 フルボディ

『フルボディ』とは、ワインの味わい(感触)を表現するワイン用語。

一般的に赤ワインに対して用いられる場合が多い。ほとんどの赤ワインは甘みを多く含まないため、甘口/辛口の表現の代わりに『ボディ』という 《味わいの豊かさ》 を表現する用語として使われます。

『フルボディ full-bodied』とは、英語圏では「密度の高い」という意味をもち、最も的確にイメージを表現している言葉かもしれません。日本では、“味の濃い”、“濃厚な”、“コクのある”、“重厚な”、“豊かな”、“重い”、“ふくよかな”、“肉付きのよい”..といった意味で使われています。

『フルホディ』とは、そもそも英語の「full-bodied」。

「bodied」とは「body」のことで、つまり「体」を意味し、赤ワインの風味がしばしば女性の体に例えて表現されたことからきています。

『フルボディ』は、「豊満な」、「肉付きのよい」、「グラマーな」といった、豊満でグラマラスなボディをもった美女のイメージ。「濃厚な」という味の濃さばかりを意味する訳ではなく、ふくらみのある、広がりのあるといった、口に含んだ時のワインの感触を重要視しています。