ワイン用語 ハウスワイン

ハウスワインの解説

ハウスワインとは、レストランなどがお店の料理に合わせてセレクトして提供する、一般に市販されているワインのことを指します。

看板ワインが手の届かない価格のワインではいけませんし、かといってイメージを損ねるようなワインでもNgですので、選ぶ際には非常にセンスが問われます。
お店自身が料理の味・価格帯に合ったワインをセレクトするだけあり、一般的にそのお店の看板ワインとして客からは認識されます。

ハウスワインにお店のセンスが現れる

ハウスワインは、そのお店の価値を計る上でも重要な判断基準となり、飲食店にとっては気の抜けない、非常に重要な要素です。
ハウスワインをどのようなワインを提供しているかで、お店のレベルがある程度判断でき、特にフレンチレストランを評価するとき等に、最も重要視される要素の一つといっても過言ではありません。

ワイン用語 ハイブリット種

ハイブリッド種とは、アメリカ原産のぶどう品種と、ヨーロッパ原産のぶどう品種を掛け合わせて生まれた品種。

19世紀にアメリカから持ち込まれた害虫フィロキセラによって、ヨーロッパのぶどうは壊滅状態に陥った。

そのため、フランスのセイベル医師らが、フィロキセラに耐性のあるアメリカ品種と耐性のないヨーロッパ品種を掛け合わせるハイブリッド種の研究を行い、フィロキセラに耐性のあるハイブリッド種が開発された。

しかし、ハイブリッド種は、従来のヨーロッパ品種と同等の品質を保てなかったため、フランスでは1960年代にハイブリッド種の作付けが禁止された。

現在は、ハイブリッド種に代わって、アメリカ品種の台木にヨーロッパ品種を接木することで、フィロキセラ対策を行っている。この接木の技術が普及したことで、現在ハイブリッド種の研究は停滞している。

ワイン用語 パーカーポイント

パーカーポイント(pp)とは、世界で最も有名なワイン評論家であるロバート・パーカーJr.がつけたワインの採点のことを指します。

パーカーポイントは、世界中のワインファンに支持されることからも、ワインの品質を判断する上で大きな手助けとなってくれます。

パーカーポイントは、100点満点の採点方式を採っており、この点数がワインの価格に与える影響は大きく、点数次第で相場は大きく左右されます。

しかし、パーカーポイントはワインを価値を計る上での絶対的な指標ではありませんので、注意が必要です。
ヴィンテージと同様、パーカーポイントが良くても悪くても、飲んで見なければ分からないのがワインの魅力ですので、ワインを選ぶ際の判断材料の一つ、程度に考えておきましょう。

特にパーカーポイントが高いことで、ネガティブな印象を受けることは少ないと思いますので、贈り物を選ぶときなどにパーカーポイントの高いものを贈ると、失敗のしないワイン選びになるかもしれません。

ワイン用語 ネゴシアン・マニピュラン

ネゴシアン・マニピュラン(Negociant-Manipulant)とは、シャンパーニュ地方で、ぶどうの一部あるいは全部を栽培農家から購入して、シャンパンを醸造し販売する生産者。ラベルには略して「NM」と表記されることが多い。

ネゴシアン・マニピュランに対し、ぶどうの栽培から醸造、瓶詰めまでのすべてを行うシャンパンの生産者は、レコルタン・マニピュランと呼ばれる。ラベルには略して「RM」と表記されることが多い。レコルタン・マニピュランの多くは小規模生産者で、数多く存在する。

ネゴシアン・マニピュランが所有するシャンパーニュ地方のぶどう畑はわずかだが、生産量は総生産量の3分の2を占めている。ネゴシアン・マニピュランは、シャンパーニュ地方の主流であり、多くは大規模企業。

ワイン用語 ネゴシアン

ネゴシアン(Negociant)とは、酒商・仲買人を指す言葉です。
しかし、地域によって、ネゴシアンの定義が異なっているので、一言で説明することは難しいです。

ボルドーでは瓶詰めされたワインを買い付けて流通させるたり、既製のワインをブレンドさせて販売したりする、いわゆる「業者」のことを指します。

一方で、ブルゴーニュに於けるネゴシアンは、買い付けたブドウで酒造りを行います。
つまり、自ら畑を持たない人が、他人が育てたブドウを使ってワインを作る人のことを指すのです。

分かりやすいく違いを定義すると、ボルドーのネゴシアンはブドウがワインとなって瓶詰めされてからが仕事ですが、ブルゴーニュのネゴシアンはブドウを買い付けたところからが仕事という、仕事の範囲の違いになるかと思います。

「商人」と「生産者」とも言い換えれるかもしれません。

ワイン用語 ドメーヌ

ドメーヌ(Domaine)とは、ブルゴーニュ地方に於けるブドウを栽培してワインを造る、ワインの醸造所を指します。

フランス語で「所有地」「領地」を表す言葉です。
ボルドー地方に於けるシャトーと、ほぼ同じ意味の言葉として使われます。
地方ごとの文化の違いで、シャトーは比較的大人数で組織されていることが多いですが、ドメーヌは個人であったり少人数で運営されていることが多いです。

ちなみにブルゴーニュ地方を代表するワイン「ロマネ・コンティ」で有名なDRC社のDは、ドメーヌのDです。(DRC=ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)

ワイン用語 トゥニー・ポート

トゥニー・ポート(Tawny-Port)とは、ポートワインの分類の1つ。
ポートワインは、ポルトガル北部のドウロ地域で栽培されたぶどうからつくられるフォーティファイドワイン。世界3大フォーティファイドワインの1つに数えられる。

フォーティファイドワインは、ワインの醸造過程でアルコール(酒精)を添加して、アルコール度数を高めたワインで、ポートワインの場合、発酵途中にブランデーを加えることが多い。
ポートワインは、ルビー・ポート、ホワイト・ポート、トゥニー・ポート、ヴィンテージ・ポートの4つに大きく分類される。

ルビー・ポートは、黒ぶどう品種からつくられるもっとも一般的なポートワイン。熟成期間が2〜3年と短く、甘口。
ホワイト・ポートは、白ぶどう品種からつくられるポートワイン。
トゥニー・ポートは、ルビー・ポートを樽の中で長く熟成させたもので、黄褐色をしている。
ヴィンテージ・ポートは、作柄が非常に優れた年に収穫したぶどうのみを使用してつくられる高級ポートワイン。

ワイン用語 ドゥエミラ・ヴィーニ

ドゥエミラ・ヴィーニ(Duemila Vini)とは、2000年(ドゥエミラ)を節目に創刊された、イタリアソムリエ協会編集によるイタリアワインのガイドブックのこと。イタリアワインの二大ガイドブックである「ガンベロ・ロッソ」と「ヴェロネッリ」と肩を並べるポピュラーな評価本として知られている。。

ドゥエミラ・ヴィーニにおける評価は、チンクエ・グラッポリ(5つのぶどう)で示され、100点法で採点される。2グラッポリ、3グラッポリ、4グラッポリとぶどうの房の数で評価されていき、91~100点のワインに与えられる5グラップリが最高の評価とされる。

ドゥエミラ・ヴィーニで高評価を獲得したイタリアワインは世界中でその名が広まり、価格上昇のきっかけとなると言われてる。