スティルワインの種類

私たちが普段「ワイン」と呼んでいる“スティルワイン”は、赤、白、ロゼに分類されます。その製造方法と、特徴をまとめました。

赤ワイン
赤ワインは、黒色系葡萄を皮ごと砕いて発酵させるため、皮や種、実の色素がついて赤い色になります。

赤ワインに使うぶどう
赤い色をつけるため皮ごと使うので、種も一緒に砕かれ、発酵させます。そのため、種や皮に含まれるタンニンが溶け出し、赤ワインの渋みを作り出します。

白ワイン
白ワインに使うぶどう
皮に色のついていない葡萄(黄・薄緑)を使って作ります。皮ごと絞らず、果実だけを絞りそのジュースを発酵させるため、苦味が少なく、フルーティーな味わいになります。

ロゼワイン
製造の方法は、大きく分けて2通りあります。

赤ワインに使う葡萄を絞って作る
赤ワインを作る途中の過程で、果汁がロゼに色づいた頃に果汁だけを取り出しそのまま発酵させる
また、黒色系葡萄と白色系葡萄を混ぜ合わせて作る方法もあります。

白ワイン同様、甘味や酸味が特徴となり、それに渋みが少し加わった感じになります。

アイスワイン
アイスワインに使うぶどう
貴腐ワインに代表される「デザートワイン」のひとつです。
デザートワインは、葡萄から水分を除き濃縮された果汁から作るため、極甘口になります。

アイスワインは、急激な寒波に襲われ氷結した葡萄を、夜から早朝、日が上がるまでに収穫したものを、凍ったまま中心部に溜まった果汁を絞ります。そうして出来るのがアイスワインです。

ワインと健康 白ワイン

白ワインは、実は殺菌作用が強いお酒です。
お寿司に白ワイン、という組み合わせを聞きますが、 これは生魚を扱う上での食中毒防止にもなる、 というわけです。

ですが、効果があるのは適量飲んだときであり、 飲みすぎは体に良くありません。
楽しく、健康にワインを味わうためにも、飲みすぎにはお気をつけください。

ワインと健康 赤ワイン

赤ワインに多く含まれている『ポリフェノール』は、ガンや動脈硬化を起こす原因にもなると言われる『活性酵素』を 抑える働きがあります。
ポリフェノールは果皮に多く含まれ、果実にはあまり含まれていません。そのため、果皮ごと絞る赤ワインが良いと言われています。
またポリフェノールは、アルツハイマーや高血圧の予防にもなる、といわれています。

ワインによってグラスの使い分け

冷やして飲むのが良いとされている白ワインの場合は、冷えているうちに飲みきれるように容量の小さいワイングラスが適しています。また空気に触れると味が変わりやすいため、注いだときの表面積が小さい方が良いためです。

反対に、常温で飲むのが良いとされている赤ワインは、空気に触れる面積が大きいほうが香りが立ちやすいことから、大きめのワイングラスが適しています。

熟成度の見た目の目安

赤ワインの場合は、紫に近い赤色の場合は若く、茶色のようなオレンジ色に近い色の方が熟成しています。
白ワインの場合は、濃い黄金色のようなオレンジに近い色が熟成しており、緑のような淡い黄色だと若いとされています。

ワイン保存 向き

瓶を立てておくとコルク栓が乾燥して収縮し、そこから空気が入って酸化が進みます。必ず、ワインのボトルは横に寝かして保存しましょう。また、コルク栓の乾燥を防ぐため、ボトルの底の部分を手前にするのもポイント。