ワインのデキャンタは本当に必要なのか?

ワイン初心者だと、ワインをボトルからデキャンタに移して空気に当てるデキャンタージュは、聞いたことはあっても、あまり馴染みがないかもしれません。でも、わざわざデキャンタージュする必要が本当にあるのでしょうか。将来ワイン通になりたいなら、これは知っておいたほうがいいことです。

そもそもデキャンタージュとはなんでしょうか。私の友人で、蒸留酒認定スペシャリストの資格を持ち、ソムリエ研修中のTia Eshouさんに聞いてみました。彼女は大手の酒類流通業者で勤務しています。デキャンタージュは、ワインからかすを取り除き、ワインを酸化させます。別の言い方をするなら、ワインに呼吸させるために行なうとEshouさんは説明しています。

これをすると、ワインが「ぱーっと花開く」のです。ワインの中に空気を入れると、酸化と蒸発がはじまって、味も香りも際立ちます。また、これによりワインの酸味と亜硫酸塩臭も飛んで、滑らかな味わいになることが多いのです。

なるほど。でも、どんなワインでもボトルやボックスを開けたときデキャンタージュをしなければならないのでしょうか。そういうわけではないとEshouさんは言います。

初心者の場合は、いつもより値段が高いワインを開けるとき(少なくとも1本50ドル以上のワインのときです)、ちょっと古めの赤ワイン、タンニンが多いワインのときだけでいいでしょう。白ワインやスーパーで売っている2〜3年前にできたワインなら必要ありません。お求めやすいワインはたいてい、デキャンタージュしないでそのまま飲んでもいいようにできているので、コルクを抜いたらすぐに飲んでも大丈夫だとEshouさんは説明しています。

とは言え、ワインは値段に関係なく、ちょっと空気に当てるのはいいことです(特に激安であまりおいしくないワインの場合はおすすめします)。でも、だからと言って、わざわざ立派なデキャンタを買う必要はないとEshouさんは言います。グラスに注いだワインを飲む前にちょっとゆらゆら揺らして空気に当てるだけでもいいのです。Eshouさんによれば、安物のワインを美味しく飲むには、適切な温度で飲むほうがもっと重要なのだそうです。白ワインなら55℉ぐらい(約12.8℃)に冷やして、赤ワインなら、冷たいと感じない程度の温度で室温より少し低い65℉前後(18℃前後)で飲むのがおすすめです。

「安物のワインをデキャンタージュしたらどうなるの?」と私が冗談めかして聞くと、「やって損はない」とEshouさんは笑って言いました。デキャンタージュする前とは別の味わいを楽しめるかもしれないので、やってみる価値はあるそうです。それなら、毎回デキャンタージュしてみる価値はありますよね。わざわざデキャンタージュしないときは、グラスの中でワインを2〜3回ぐるぐる回転させるだけでも効果が期待できます。

Image: Flickr(1, 2)

Patrick Allan – Lifehacker US[原文]

ホットワインの作り方

【簡単ホットワイン】

材料を揃える手間を省きたい方、手軽さ重視のレシピです。

<材料>
「赤ワイン(コップ一杯分)」「はちみつor砂糖(小さじ一杯)」「カットレモン(1切れ)」

<作り方>
1.赤ワインをコップに入れ、加熱します。
2.はちみつか砂糖を小さじ1杯(お好みに合わせて適量)
3.カットレモンを入れます。

これだけで簡単ホットワインが完成です。
体の芯から温まります。

【本格ホットワイン】

本格的な味のホットワインです。
果物をふんだんに使っているのがポイントです。

<材料>

「赤ワイン 1本」「りんご 1個」「オレンジ 1個」「レモン 1/2個」
「砂糖 小さじ1~5杯(お好みに合わせて適量)」「はちみつ 小さじ1杯」
「グローブ 2個」「シナモンスティック 1/2本」

<作り方>

1.りんご、オレンジ、レモンを皮ごとカットし準備しておきます。
2.鍋に赤ワイン、クローブ、シナモンを入れて火にかけます。
3.沸騰しないように温め、砂糖、はちみつを加えます。
4.果物とスパイスを取り出します。
5.コップに移し完成です。

沸騰しない様に温めることがコツです。
お好みで、はちみつや砂糖の量を調整してみてください。

 

ホットワインの効能・効果

飲むことで、体が温まり次のような効果が期待できます。

【新陳代謝が高まり、冷え性改善】
【風邪予防】
【血流促進により免疫力アップ】
【内臓の機能も活性化】
【リラックス効果により安眠対策】

他にもたくさん効果はありますが、5つピックアップしてました。
体を温めるだけでこんなにいい効果があることは分かってもらえたかと思います。

お次は、ワインによる効能です。
ホットワインの主流は赤ワインを使用しますので、赤ワインの効能をまとめてみました。

【血流促進】
【動脈硬化を防止】
【痴呆を抑える】
【がんへの抵抗力アップ】
【リラックス効果】

ワインに含まれるポリフェノールが、病気や老化の原因になる要素を酸化して防いでくれます。

さらには、一緒に入れる果物による健康効果やスパイスなどの殺菌効果や蜂蜜の美容効果や疲労回復など、様々な効能が期待できます。
夜の眠りにつく前に、一杯飲むとリラックスできて安眠効果が期待できるとされています。

大きくまとめると、「健康」と「美容」の2つの効果に最適な飲み物です。

ホットワインとは

日本では、まだあまり馴染みが薄いようなので説明していきますね。

まず、名前の通り温めたワインなのですが、オレンジやレモンなどの果物とシナモンなどのスパイスを入れ、最後に砂糖など甘みのある物を加えて火にかけた飲み物です。火にかけるので、アルコール分が飛びますし、甘い飲み物なのでお酒が苦手な人にもおすすめです。

ヨーロッパなどをはじめ、海外では食後酒などとしてもよく飲まれている飲み物で、お母さんが作ってくれる定番の飲み物としても確立しています。

白ワインもオリってあるの?

上質な赤ワインに多く見られるオリですが、白ワインにもキラッと光るガラスの破片のようなものが見られることがあります。
これは、赤ワインのような色素成分が固まったものではなく、これは酒石酸とカリウムなどのミネラル成分が結合したものです。

白ワインの場合も赤ワインと同様に、ミネラル成分を豊富に含んだ上質なワインほどオリが発生しやすくなります。
これは、コルクの裏側などに付くこともあり、白ワインの保存状態が良いときに多く見られるようです。
『ワインのダイヤモンド』なんていうロマンチックな呼び名まであります。

オリを一緒に飲んでも大丈夫?

オリは、ワインの旨み成分がボトルの底に沈殿したものなので、全く人体に影響を及ぼすものではないので、ご安心ください。
とはいっても、オリが舌に触れるとざらつきや酸味や苦味を感じてしまうため、ワインの味わいや飲み心地が悪くなり、せっかくのワインの風味が損なわれてしまいます。
しかし、長い年月の間に、このオリに余分な渋さが集積されていくおかげで、上澄み部分であるワインは渋さが抜けまろやかになり、ワインの旨み成分に欠かせないものなのです。

ワインボトルの底の形状を見ると、外側が大きく、くぼんで内側に盛り上がっているのが分かります。
これは、このくぼみを囲む周りの部分にオリを沈ませて、ボトルの中にオリが舞うのを防ぐようにするための工夫です。
オリが見られるワインを飲もうとするときは、少なくともワインを飲む数日前からボトルを立てておき、ワインを注ぐ時にオリが舞い上がらないようにしっかりと底に沈めておくことが必要です。

ワインの『オリ(澱)』ってなに?

赤ワインを光にかざすと、黒っぽいゴミのようなものがフワフワとボトルの底周辺に漂っているのが見えることがあります。
これはオリ(澱)と呼ばれるもので、長く熟成された上質な赤ワインに多く見られます。
この正体は、ワインの熟成途中で、渋み成分であるタンニンや、ポリフェノール・酒石などが結晶化したものです。

ワインがまだ若いうちにオリが生じることは少ないですが、色が濃く、渋みや酸味が強く飲み頃になるまで長い熟成期間を必要とするワインの場合、年数が経って熟成が進むにつれてこれらの成分が固まってオリになります。
上質なワインほどオリが見られることが多いというのは、ポリフェノールやタンニンを豊富に含んでいるからであって、濾過が正常におこなわれていないワインというわけではありません。

しかし、オリがあるからといって、全てのワインが熟成してる訳ではありません。
中には、長期間の保存状態が悪いばかりにコルクが乾燥してしまい、コルクとボトルの隙間から空気がワインに入り込み、酸化してしまうケースもあります。

熟成度の目安を見た目で判断!!

熟成度については、理解していただいたと思います!!
じゃあ、実際に「どうすれば熟成を確認すればいいの?」という方には、 見た目の目安をお教えします!!!

赤ワインの場合は、紫に近い赤色の場合は若く、茶色のようなオレンジ色に近い色の方が熟成しています。
白ワインの場合は、濃い黄金色のようなオレンジに近い色が熟成しており、緑のような淡い黄色だと若いとされています。

以上の項目とワインのタイプを確認して飲み頃を判断してみましょう。
きっと、自分好みの美味しいワインと出会えるはずです。

どのワインも熟成させた方がいいの?

一概に、全てのワインが熟成させたらおいしいとは限りません。
ワインは、瓶詰めされた後も熟成を続けますが、 大きく分類すると「熟成タイプ」と「早飲みタイプ」に分かれます。

それぞれのタイプで「飲み頃」が違いますので、 各ワインのヴィンテージの特徴などを加味して飲み頃を予測していきます。

一般的には、高級ワインとされるワインは熟成する時間が長く「熟成タイプ」に分類されるものが多く、 スーパーなどの量販店などで手頃な価格で販売されている「デイリーワイン」や「テーブルワイン」など「早飲みタイプ」のものが多いです。

もちろん、様々な条件が重なり「飲み頃」とされるものが決まりますし、 個人の好みによっても「飲み頃」左右されます。
一概には言えませんが、一般的な目安として分類されることが多いです。

また、「早飲みタイプ」は長期間の保管に向かないので、ワインを買った時が「飲み頃」といえるのではないでしょうか。

赤ワインと白ワインどちらも熟成するの?

基本的には、赤ワインと比べると白ワインの熟成度は重視されず、 長期熟成タイプのものは少ないです。

長期熟成タイプが少ない理由は、白ワインは生産の過程でぶどうの皮を取り除く為、 熟成に必要な栄養素「タンニン」が少ないことが理由としてあげられます。

逆に、赤ワインは「タンニン」が多く含まれる為、長期熟成タイプのものが多く、 熟成度を楽しむことができます。