ワイン樽ヨーロッパのオーク

ヨーロッパのオークで有名なのがフランスのリムザンオーク、アリエオーク、アリエオークの一種のトロンセオークです。リムザンオークは年輪の粗さがあるため空気を通しやすく、ブランデーなど熟成酸素が多量に必要な場合は好んで利用されています。

リムザンオークはタンニン含有量が多いため、ワインを熟成させる場合は新樽から1年以内に古樽へ移すのが一般的なようです。新樽を数ヶ月、古樽で数年という説明書きのあるワインがたまにありますが、こういった理由があるのです。

また、アリエオークとトロンセオークは木目が細かく、酸素の流通が緩やかです。ワインを長期熟成させるにはもってこいのオーク材とも言われており、アリエオークの上質な新樽はボルドー1級の高級ワインなどの熟成に好んで用いられています。

ワイン樽の種類による味わいの違い

樽熟成と瓶内熟成の違いが分かったところで、次に樽の種類による味わいの違いを見ていきます。樽は基本的にカシ材でできていますが、大きく分けてアメリカオークとヨーロッパのオークの二つの系統で分けられています。

アメリカンオークは主に北米で産出されているオークでホワイトオークとも呼ばれています。特徴としては木目が細かく、樽香、バニラ香を持つバリニン香が生成しやすいことです。

そのため、短期間の樽熟成に関してもフレンチオークよりもある程度にワインに香りをつけやすいという部分があります。また、ホワイトオークはワインはもちろんのこと、ウイスキーや焼酎に多く使われています。

ワイン瓶熟成

瓶内熟成は、還元的熟成といわれています。瓶内熟成を行う場合、近年ではスクリューキャップも用いられていますが、多くはコルク栓をした状態で熟成が行われます。

瓶内熟成の場合、樽とは違って空気の出入りが非常に少ないため、フルーティーな香りが生まれやすくなります。リンゴ酸、酒石酸、乳酸とエタノールが反応し、フルーティーな香りの主成分であるエステルができる反応となるためです。

白ワインやロゼワインの多くが瓶内熟成なのは、フルーティーでフレッシュな味わいを守るためとも考えられます。

ちなみに、ワインが瓶内熟成でも長期間熟成が可能なのかというのPH値が低いからと考えられています。

PH値が高い場合、ガラスからびん香という不快に感じる香りが溶出しやすくなります。ワイン自体、PH値がとても低いお酒ですので安心して瓶内熟成を選択することができるのです。

ワイン樽熟成の特徴

樽での熟成は酸化的熟成といわれています。そもそも、樽熟成ということは当然ながら熟成に樽材が使われます。樽材の外観はしっかりと目が詰まっているように見えますが、木目を通して外の空気やワインからの蒸発物の出入り口が存在します。

つまり、樽材は通気性があり樽中のワインは常に空気に触れている状態となるため、成分と酸素の反応が熟成反応のほとんどの部分を占めているのです。

さらに、樽材からポリフェノールやリグニンといった成分が溶出しワインと科学反応を起こします。

結果的に、樽材で熟成を経たワインは香りや味わいに複雑性が生まれるのです。樽熟成を経た赤ワインが複雑な味わいと香りを有するのは、これらの反応が関係しているのです。

ワインの法の基準と表示について

「日本ワイン」は国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒と定義されます。その他の国内製造ワイン(原料が国産ブドウとは限らないもの)、輸入ワインなどを明確に区別すると同時に、日本のどこの産地で造られたブドウが使用されているものなのか、どういった品種が使われているのか、そしてどの年に収穫されたブドウが使われているのかなどの情報を表示することになります。

任意表示
ラベルの表にワインの産地、醸造地、輸入原料の表示が可能です。例えば産地に関して言えば、表示された産地のブドウが85%以上含まれているということになります。同様に収穫年、品種の表示も85%以上含まれている場合のみ表示が可能となり、これはEUのワイン法の基準と同等になります。

ただし、品種に関しては、単一品種を表示する場合は85%以上使用していることが必須です。2品種を表示する場合は合計で85%以上使用していること、3品種の場合も同様で、それぞれ使用割合が多い品種から順に記載しなければなりません。

義務表示
裏ラベルには必ず表示しなければならない項目があります。「日本ワイン」の場合は「日本ワイン」という文字、品目、原材料名及び原産地、製造者、製造場所在地、内容量、アルコール分です。消費者にわかりやすい表示をするという観点から、この中で「日本ワイン」の記載と原材料名及び原産地名の記載が新たに義務付けられました。

白ワインベースのカクテル ベレッタ

白ワインに、ドライ・ベルモット、ドライ・ジン、オレンジ・キュラソー、アロマティック・ビターズを加えたカクテルです。材料にリキュールや蒸留酒を使うちょっと凝ったカクテルです。さっぱりしていながらも白ワインの香りを深くしてくれます。どんなシチュエーションにも合わせやすいのですが、アルコール度数が高いので飲みすぎに注意です。

ベレッタのレシピ

白ワイン:90ml
ドライ・ベルモット:30ml
ドライ・ジン:15ml
オレンジ・キュラソー:15ml
アロマティック・ビターズ:2ml

白ワインベースのカクテル オペレーター

白ワインにジンジャー・エールを加えたのがこの「オペレーター」というカクテルです。まだ口にしたことがない方もいらっしゃるかもしれないこのカクテルですが、まるでソフトドリンクのようなさっぱりとした口当たりが飲みやすいのでとってもおすすめです。しつこくない味わいで食前にもおすすめのカクテルです。

オペレーターのレシピ

白ワイン:グラス1/2程度
ジンジャー・エール:グラス1/2程度
レモンジュース:お好みで小さじ1程度

白ワインベースのカクテル キール

白ワインベースのカクテルの中でも最も定番、そして人気のカクテルと言えばこの「キール」と言っても過言ではないでしょう。甘めの飲み口はお酒やアルコールが苦手な方でも飲みやすく女性にも非常に人気です。白ワインをしっかりと冷やしておくと美味しく飲めます。自宅でも簡単に作れるおすすめ白ワインベースカクテルです。

キールのレシピ

白ワイン:適量
カシスリキュール(白ワイン1に対して0.2程度)

白ワインベースのカクテル ビアスプリッツァー

スプリッツァーのソーダをビールに変えたものがこのビアスプリッツァーです。ビールだからこそ可能な爽快なのど越しと、白ワインの爽やかな香りが見事に融合した白ワインベースのカクテルです。夏のお風呂あがりや暑い夜との相性は抜群です。簡単に作れるのも人気の秘密です。

ビアスプリッツァーのレシピ

白ワイン:グラス1/2程度
ビール:グラス1/2程度
レモンorライム:お好みで

白ワインベースのカクテル スプリッツァー

白ワインベースのカクテルとしてはオーソドックスなカクテルといえるのがこのスプリッツァーです。白ワインとソーダを入れるだけの簡単なカクテルで、アルコール度数も落とせる上にすっきりとした味わいとなります。

スプリッツァーというネーミングはドイツ語の「はじける」からきている言葉でオーストリアのザルツブルグがその発祥とされています。夏の暑い時期などにピッタリな爽快なカクテルです。

スプリッツァーのレシピ

白ワイン:グラス1/2程度
ソーダ:グラス1/2程度
レモンorライムスライス:適量