ブショネ(コルクによる劣化)

ブショネとはコルク臭、ブション(コルク)に起因する品質劣化です。

コルクは自然からできたものなので、そこには目に見えない菌が存在しており、その中に悪性の菌が存在していた場合、ボトル内である種の化学変化が起こりワインの質を変えてしまうといわれています。
フランスワインの全生産量の5~8%、また全世界のワイン生産量の3~7%がブショネであるといわれています。

しかしワインをよく知る人によれば、ブショネの程度も「明らかにブショネ臭がする重度」のものから、「かすかに香る程度の微妙なもの」まであるので、全部を含めると皆さんの予想を大幅に上回る数になるといいます。
これは理想的な環境でワインを保存していても発生してしまうものなので、ある意味で不可抗力といえます。

現在では、チリやカリフォルニアやオーストラリアなど新世界を中心にプラスチック製コルク、スクリュー・キャップ、王冠キャップなどを使用するワイナリーが増えており、それにともないブショネの問題は減少しつつあります。