フランス ワインの特徴

ワイン=フランスのイメージですが、意外にもワインの生産量はイタリアに次いで2位です。フランスのワインは原産地呼称統制法(A.O.C.)によって土地の境界線や、使用して良いブドウなどがきちんと決められています。

また、フランスワインはアメリカやチリなど新世界のワインたちと比べて、繊細で複雑な味わいのものが多く、初心者の方だと素直に美味しいと感じにいくワインも多くあるのも特徴です。

ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなどの高価なものが有名で、その中でも「ロマネ・コンティ」や「ペトリュス」など、かなりの高値で取引されるワインもあります。

酒石はワインのダイヤモンド !

「酒石」は、もともとワインの中に溶け込んでいた成分が、
目に見える 結晶となって現れたものですので、
健康を害するものではありません。

白ワインの場合、酒石は本物のガラスと間違えてしまいそうなほど
キラキラしていてガラスの結晶のように見えます。

これは、ワインに含まれている有機酸のうちのひとつ
「酒石酸」というものがもとになっているのです。
ブドウの酸味成分のひとつである「酒石酸」と、ミネラル分の
「カリウム」が結合してできた結晶状の物質が『酒石』です。

むむっ、なんだか難しくなってきましたね。。。
何はともあれ、身体には無害ですので、ご安心ください!

ただ、口に入るとザラつきを感じますので
飲む時には、瓶底に沈めてワインだけをグラスに注ぎましょう。

酒石がでているワインは酸に富んだクオリティの高いワインと言われ
きらきらと光を反射するガラスの破片にも見えることから、
ヨーロッパでは「ワインのダイヤモンド」とも呼ばれています!
むしろ歓迎される存在なんです。

赤ワインの場合は、
赤系色素の「アントシアニン」が酒石に付着するため、
赤サビにも似て、それらが棒状につながると木の枝や鉄くぎにも
見えることもあります。

ワインの瓶底にこんなものを見つけたら
鉄の破片と間違えるかも?!
でも、知っていると驚かずに済みますね。

酒石のあるワインは、できるだけ静かに栓を抜き
酒石が入らないよう静かにグラスへ注いでお飲みください♪

アルコールのカロリーは油断できない

ビール中瓶(500mL)のカロリーは200kcalで、ご飯1杯(100g=160kcal)よりも多い。また、ワイン2杯分(200mL=150kcal)のカロリーを消費するためには、53分のウォーキングが必要となる――「お酒にもカロリーがあることを知らないと、食事療法で失敗する原因になります」と、世界がん研究財団は注意を呼びかけている。

アルコールを飲みすぎると、カロリーをとりすぎてしまうことに気がついている人は意外に少ない。年末・年始の時期に体重が増えてしまい困っているという人は、アルコールを減らすことで減量できるかもしれない。
世界がん研究財団は、アルコールをどれだけ飲むとカロリーの過剰摂取になるかを簡単に理解できる、アルコール・カロリー・カウンターをインターネットで公開している。

それによると、ビール中瓶1本とチョコレートビスケット3枚のカロリーは同じくらい。同じカロリーを消費しようとすると、53分のウォーキングが必要となる。

アルコールの1g当たりの熱量は約7kcalある。これは、脂肪は1g当たりに約9kcalの熱量があるのに次いで多い。

「アルコールの飲みすぎを控えることで、体重コントロールに確実に影響します。でも、多くの人はそのことに気がつかなくて、つい飲みすぎてしまうのです」と同財団の健康情報部長のケイト メンドーサ氏は話す。

アルコールのカロリーは、糖質や脂質、タンパク質といった他の栄養素と異なり、体に蓄えられることのないカロリー(エンプティーカロリー)といわれる。吸収されたアルコールは体に蓄えられる代わりに熱になり、酸素消費量が増えてエネルギーが消費される。そして、肝臓がアルコールを分解する過程で、中性脂肪の合成が促される。

「お酒を飲み過ぎると肥満になりやすいのは、アルコール代謝の過程で体に脂肪が付くからです。逆に、節酒しただけで体重が減るという人も多くいます。節酒すると、飲酒のために増えていた肝臓での中性脂肪の合成量が減少するために、結果として脂肪細胞へ運ばれる中性脂肪が減り、体重が減少します」(メンドーサ氏)。

糖尿病の人は、アルコールに対しとりわけ注意が必要だ。インスリンや血糖降下薬で治療をしている人は、食事を十分にとらずにいると、アルコールによって低血糖発作が引き起こされやすくなる。

これは食事量の低下のため肝臓のグリコーゲンが減少しており、さらにアルコールの代謝にともなう代謝経路の変化により糖新生(グリコーゲン以外からの糖産生)が抑制されるためだ。

Remember alcohol calories, New Year dieters told(世界がん研究財団 2013年1月2日)
Alcohol Calorie Calculator(世界がん研究財団)

1杯のワインが骨粗しょう症を防ぐ

骨粗しょう症は一般に、高齢女性の発症リスクが高くなる。それは、閉経後、骨芽細胞を活発にする女性ホルモンである「エストロゲン」が減少するためだ。
骨粗しょう症は、骨の代謝バランスが崩れ、もろくなった状態をさす。骨は、骨芽細胞によって骨形成されると同時に、破骨細胞によって骨吸収され、常に新しくつくりなおされている。

通常は新たな骨形成と骨吸収のバランスが保たれているが、これが崩れて骨吸収が上回った状態が続くと、骨量が減少する。その結果骨がもろくなり、容易に骨折するような状態になるのが骨粗しょう症だ。

米ボストン大学医療センターの研究チームが発表した閉経後女性40人を対象とした研究で、適度なアルコール摂取は骨吸収のスピードをゆるめ、結果として骨量の減少を防ぎ、骨粗しょう症の予防効果をもつことが示された。

対象者の平均年齢は56歳、いずれも健常な状態であり、飲酒習慣のある女性だった。実験では対象者に14日間、禁酒するよう指示し、そして再び摂取を開始させた。

研究開始時点と、禁酒期間終了後、アルコール再開後の3回にわたり採血検査を行い、骨形成と骨吸収のマーカーである「オステオカルシン」や「C末端テロペプチド」などを測定した。これらは骨代謝と密接な関係があり、血中濃度を測定することで、骨の代謝異常を知ることができる。

実験の結果、開始時点と禁酒期間の終了時点に比べ、アルコール摂取を再開した後は、検査値が有意に改善していた。

この結果からすると、アルコール摂取習慣により、骨吸収を遅延させる効果があるといえそうだ。摂取したアルコール量は、1日あたり19gとされた。これは、ビールは中びん1本(500mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワインなら1杯(180mL)に相当する。

研究者らは、「アルコールについては、適量であれば骨を強くして、骨粗しょう症を予防する効果があるという説は以前から有力だった」とに述べている。ただし、アルコールには利尿作用があるため、体内に吸収されたカルシウムが、必要な分まで排泄されてしまうこともあるので、「飲みすぎはよくない」と指摘している。

「骨粗しょう症を予防するために、骨を形成するカルシウムやマグネシウム、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミンをバランスよくとることが大切だ」としている。

Mechanisms for a beneficial effect of moderate alcohol consumption on osteoporosis in women(ボストン大学医療センター 2012年8月1日)

過度の飲酒は糖尿病のリスクも上昇させる

 過度の飲酒は、脳卒中に加えて、2型糖尿病のリスクも高める。高血圧と高血糖が重なると、相乗的に脳卒中の危険性が高まる。
日本で実施された大規模研究「JPHC Study」では、やせた男性では、飲酒による2型糖尿病リスクが上昇することが明らかになった。特にやせている男性は、もともとインスリンの分泌能力が低いので、飲酒によるデメリットの影響があらわれやすいという。
BMI(体格指数)が22以下の男性は、飲酒量が増えるにつれて糖尿病リスクが上昇し、お酒を飲まないグループにくらべ、エタノール摂取が1日当り23.1~46.0g(日本酒換算で1~2合)のグループで1.9倍、46.1g以上摂取するグループでは2.9倍まで高くなった。
膵臓から分泌されるインスリンは、ブドウ糖などの細胞への取り込みをコントロールしている。インスリンが十分に働かなかったり不足したりすると、高血糖が生じる。アルコールは、適量を摂取するとインスリンへの反応(感受性)が改善するが、過度の飲酒を長期間続けるとインスリンの分泌量が低下することも報告されている。
アルコールは「百薬の長」と言われるが、飲み過ぎが健康によくないことは明らかだ。飲むときは自分の飲む量を確かめながら、飲み過ぎに注意しながら楽しく飲みたい。

「脳内出血」が1.6倍、「くも膜下出血」が1.8倍に増加

重度の飲酒者では、「脳内出血」のリスクが1.6倍に、「クモ膜下出血」のリスクが1.8倍に、それぞれ上昇した。どちらも出血性脳卒中で、脳内出血は脳の中にある小さな血管からの出血で、くも膜下出血は脳の表面を覆うくも膜の下の出血だ。
「大量飲酒とこれら2種類の脳卒中との関連性は、虚血性脳卒中との関連性よりも強いことが分かりました。一般的に、適度な飲酒は虚血性脳卒中のリスクを下げると言われていますが、適量を超えると脳卒中のリスクは明らかに上昇します」と、ラルソン氏は言う。
これまでの研究で、適度な飲酒は、血栓形成を促すタンパク質である「フィブリノーゲン」の値を低くすることが分かっている。フィブリノーゲンが低いと血液が固まりにくくなる。また、適度な飲酒は、血圧を一時的に下げることがある。
しかし、過度の飲酒が続くと血圧は上昇し、脳出血のリスクが高まる。多くの研究で、日々の飲酒量が多いほど血圧の平均値が上昇することが示されている。
適度なアルコールの摂取量の目安は2ドリンクまでで、純アルコール量で約20g程度が限度だという。これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500mL)、日本酒は1合(180mL)、焼酎0.6合(約110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワイン1/4本(約180mL)、缶チューハイ1.5缶(約520mL)に相当する。

1日にビール中瓶1本を過ぎると脳卒中リスクは上昇

「虚血性脳卒中」は、動脈が詰まって脳に十分な血液が供給されなくなることで生じる脳梗塞。通常は血栓や、動脈硬化で生じた脂肪の沈着物(プラーク)が、脳の動脈に詰まることで発症する。「出血性脳卒中」は、脳の血管が破れて出血することで発症する脳卒中。高血圧の状態が長く続くと、血管が破れやすくなり、脳出血が起こりやすくなる。
米国脳卒中学会(ASA)によると、脳卒中の約87%は虚血性脳卒中、残りの約13%は出血性脳卒中だ。過度の飲酒は、その両方のリスクを高めるという調査結果が、医学誌「BMC Medicine」に発表された。
少量または適量の飲酒は虚血性脳卒中リスクを下げる可能性があるが、大量の飲酒は虚血性脳卒中と出血性脳卒中の両方のリスクを高めるという。「脳卒中の予防の観点から、アルコールは1日に1~2ドリンクまでに抑えた方が良い」と、調査を行ったスウェーデンのカロリンスカ研究所准教授のスザンナ ラルソン氏は言う。
ラルソン氏らは、飲酒と脳卒中発症の関連を調べた25件の研究調査と、スウェーデンで実施された2件の大規模調査の結果を解析。1万8,289例の虚血性心疾患、2,299例の脳内出血、1,164例のクモ膜下出血について、アルコールとの関連を調べた。
飲酒量の程度は、軽度(1日1ドリンク未満)、中度(1日1~2ドリンク)、高度(1日2~4ドリンク)、重度(1日4ドリンク以上)として比較した。飲酒量を純アルコールに換算して分かりやすく表示する基準となるのが「ドリンク」で、国際的には1ドリンク = アルコール10gという基準量が使用されている。

肥満と過体重も肝臓がんの原因に

肥満と過体重と肝臓がんとの関係も明らかになった。肥満・過体重により肝臓がんリスクは増加し、身長と体重から算出される肥満指数(BMI)が5増えるごとに、肝臓がんの発症が30%増えるという。
アルコールが原因となる肝臓障害のなかで、もっとも多いのが「脂肪肝」だ。アルコールをとりすぎると、脂肪酸から中性脂肪が大量に合成されて肝臓の細胞に蓄積されるため、脂肪肝が起こりやすくなる。余分な中性脂肪はさらに血液中にも流れ込み、高脂血症や動脈硬化の原因になる。

また、コーヒーを飲むことで、肝臓がんのリスクが1日1杯あたり、男性で14%低下するという結果が示された。ただし、性別で分析すると、女性では統計学的に有意といえるほどのリスク低下はみられなかった。

さらに、シリアル、スパイス、ピーナッツ、ピスタチオ、ブラジルナット、チリ、黒コショウ、乾燥果実などに付着することのあるカビの一種「アフラトキシン」は、肝臓がんのリスクを増やすので注意が必要だ。

アルコール摂取量が10g増えるごとに肝臓がんリスクは4%上昇

2012年の調査によると、世界で肝臓がんが原因で死亡した人は74万6,000人に上る。部位別にみると、肝臓がんは2番目に多い。
WCRFは報告書の策定にあたり、世界の肝臓がんに関する34件の研究を解析した。対象となったのは、2万4,600人の肝臓がん患者を含む815万3,000人の男女。

それによると、1日3ドリンク以上の飲酒をすると、肝臓がんを発症するリスクは上昇する。また、アルコールの摂取量が10g増えるごとに、肝臓がんのリスクは4%ずつ上昇していく。

飲酒量をアルコールに換算して分かりやすく表示する方法が多くの国で行われている。その基準となるのが「ドリンク」で、1ドリンクはアルコール換算で10gになる。

アルコールによる肝臓がんのリスクを減らすために、安全な飲酒量を、1日に男性は2ドリンクまで、女性は1ドリンクまでと定めている。それ以上飲むと、肝臓がんのリスクは上昇する。

2~3ドリンクの飲酒量は、アルコール度数5%のビールや発泡酒であれば500mL(中ビン・ロング缶1本)、12%のワインなら200mL(ワイングラス2杯)、15%の日本酒なら180mL(1合)に相当する。

一般に女性は男性に比べてアルコール分解能力が低いので、女性の飲酒量は男性の2分の1から3分の2程度を推奨している。

動脈硬化の軽減効果を2型糖尿病患者でも確認

赤ワインに含まれるレスベラトロールには、2型糖尿病患者の動脈硬化を軽減する効果があることも明らかになった。これは米国腎臓病学会(AHA)のサイエンス セッションで発表された研究だ。
「レスベラトロールは、2型糖尿病の患者さんにおいても、大動脈の構造変化を促し、血管の弛緩を減少させ動脈硬化を改善することが分かりました。これは、特に2型糖尿病や肥満の人に加齢とともに起こる血管異常を治す方法があるという研究成果を裏付けるものです」とボストン医科大学院の血管生物学部のナオミ ハンブルク氏は語る。
今回の研究では、ボストン大学の研究者グループはまず、研究開始時に動脈硬化が認められた2型糖尿病患者57人の大動脈の硬化度を測定した。次に毎日100mgのレスベラトロールを2週間摂取してもらった。その後、300mgのレスベラトロールを2週間摂取してもらい、最後にプラセボ(偽薬)を4週間飲んでもらうという研究を実施した。
その結果、硬化度の高かった人は、300mgのレスベラトロールを摂取すると、動脈硬化が9.1%改善した。100mgの場合では4.8%改善し、プラシーボの場合では逆に増加したという。また、研究開始時に大動脈が硬化していなかった人には、こうした効果はみられなかった。