ワインの『オリ(澱)』ってなに?

赤ワインを光にかざすと、黒っぽいゴミのようなものがフワフワとボトルの底周辺に漂っているのが見えることがあります。
これはオリ(澱)と呼ばれるもので、長く熟成された上質な赤ワインに多く見られます。
この正体は、ワインの熟成途中で、渋み成分であるタンニンや、ポリフェノール・酒石などが結晶化したものです。

ワインがまだ若いうちにオリが生じることは少ないですが、色が濃く、渋みや酸味が強く飲み頃になるまで長い熟成期間を必要とするワインの場合、年数が経って熟成が進むにつれてこれらの成分が固まってオリになります。
上質なワインほどオリが見られることが多いというのは、ポリフェノールやタンニンを豊富に含んでいるからであって、濾過が正常におこなわれていないワインというわけではありません。

しかし、オリがあるからといって、全てのワインが熟成してる訳ではありません。
中には、長期間の保存状態が悪いばかりにコルクが乾燥してしまい、コルクとボトルの隙間から空気がワインに入り込み、酸化してしまうケースもあります。

熟成度の目安を見た目で判断!!

熟成度については、理解していただいたと思います!!
じゃあ、実際に「どうすれば熟成を確認すればいいの?」という方には、 見た目の目安をお教えします!!!

赤ワインの場合は、紫に近い赤色の場合は若く、茶色のようなオレンジ色に近い色の方が熟成しています。
白ワインの場合は、濃い黄金色のようなオレンジに近い色が熟成しており、緑のような淡い黄色だと若いとされています。

以上の項目とワインのタイプを確認して飲み頃を判断してみましょう。
きっと、自分好みの美味しいワインと出会えるはずです。

どのワインも熟成させた方がいいの?

一概に、全てのワインが熟成させたらおいしいとは限りません。
ワインは、瓶詰めされた後も熟成を続けますが、 大きく分類すると「熟成タイプ」と「早飲みタイプ」に分かれます。

それぞれのタイプで「飲み頃」が違いますので、 各ワインのヴィンテージの特徴などを加味して飲み頃を予測していきます。

一般的には、高級ワインとされるワインは熟成する時間が長く「熟成タイプ」に分類されるものが多く、 スーパーなどの量販店などで手頃な価格で販売されている「デイリーワイン」や「テーブルワイン」など「早飲みタイプ」のものが多いです。

もちろん、様々な条件が重なり「飲み頃」とされるものが決まりますし、 個人の好みによっても「飲み頃」左右されます。
一概には言えませんが、一般的な目安として分類されることが多いです。

また、「早飲みタイプ」は長期間の保管に向かないので、ワインを買った時が「飲み頃」といえるのではないでしょうか。

赤ワインと白ワインどちらも熟成するの?

基本的には、赤ワインと比べると白ワインの熟成度は重視されず、 長期熟成タイプのものは少ないです。

長期熟成タイプが少ない理由は、白ワインは生産の過程でぶどうの皮を取り除く為、 熟成に必要な栄養素「タンニン」が少ないことが理由としてあげられます。

逆に、赤ワインは「タンニン」が多く含まれる為、長期熟成タイプのものが多く、 熟成度を楽しむことができます。

アメリカのワイン

フランスなどと比べるとワインの歴史は浅いですが、ワイン生産量も世界トップクラスを誇り、 カリフォルニア地区を中心に、良質なワインが生産されています。

その中でもナパ、ソノマ地区は特に良質なワイン産地として世界から注目されています。
個人的には、力強いワインが多い印象です。

ドイツのワイン

一般的には、「ドイツワイン=甘口の白ワイン」というイメージを持っている人も多いと思いますが、 辛口のワインや赤ワインも良質な物が多く生産されています。

見た目の特徴としては、ライン、モーゼル地方のボトルは細くスタイリッシュな形をしています。
また、フランケン地区ではワインとは思えない丸みがある特徴的なボトルの形をしています。

イタリアのワイン

イタリアも、国内のワイン生産量などフランスと肩を並べるほどワインが盛んな国です。
気候風土がぶどう作りに適しているため、様々な種類のぶどうが作られています。
その為、個性豊かなワインが数多く生産されています。

種類豊富なワインは自宅で気軽に飲める物から高級なワインまで幅広い種類を楽しむ事ができます。

フランスのワイン

普段からワインを飲まない方も、ワインといえばフランスのイメージが強い方が多いのではないでしょうか。
ワイン大国とも呼ばれ、フランス各地でワインの生産が行われています。

「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シャンパーニュ」「ジュランソン」「ルーシヨン」「ロワール」などなど、まだまだ多くの生産地があります。

その中でも、「5大シャトー」と呼ばれる「シャトー・ラフィット・ロートシルト」「シャトー・マルゴー」「シャトー・オー・ ブリオン」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・ムートン・ロートシルト」は世界トップクラスのワインとされています。

さらに、ワインの品質を保持、向上するためにAOC制度が設けられており、厳しい生産基準をクリアしないといけません。
その為、繊細な味わいの高い品質のワインが生まれています。

白ワインに合うつまみ

一般的には、「赤ワインには肉、白ワインには魚が合う」と言われていますが、なぜそう言われているのでしょうか?

その理由として、人間の味覚は「甘み」「苦味」「酸味」「旨み」「塩味」の5種類の味を感じ取ることができるといわれています。

白ワインは全体的にあっさりとした「苦味」と「甘み」と「酸味」が特徴です。
そのため、その他の「旨み」と「塩味」があるつまみが互いの個性がぶつからず、特に淡白なものが白ワインとの相性が良いとされています。

やはり、手頃に手に入りやすい淡白なものだと魚料理になりますね。
つまみとしては白身魚のカルパッチョやカマンベールチーズ、生ハム、お刺身、特に生牡蠣などがおすすめです!

…ちなみに赤ワインの最大の特徴は「苦味」です。
なので、「旨み」「甘み」「塩味」を併せ持つステーキなどの肉料理が合うと言われるのは、そういった理由からきています。

白ワインの代表的な商品

<ウィリアム・フェーブル シャブリ>

シャブリで最も偉大なドメーヌの1つのウィリアム・フェーブルでは、シャブリ本来のフレッシュ感とミネラルを生かすため、あえて新樽を使用していません。

果実の凝縮感とクミンシードのようなスパイシーさを兼ね備えた香りで、石灰質土壌特有のモカフレーバーがゆっくりと引き立ちます。
豊かな酸味と重厚な味わいを持ち、どっしりした存在感が感じられます。完成度が高く、非常に強いミネラルと豊富な果実味に満ちた味わいです!

<シュタインベルガー・リースリング・カビネット>

ドイツワインでも最高位をしめるシュタインベルガーのカビネットです!
豊かな酸味と力強い骨格は、あの鉄血宰相ビスマルクもこよなく愛飲したといいます。

リースリングの特徴である黄色い花の香りとオイリーさで、爽やかな甘みと酸のバランスがとてもマッチしています。
クーベーアー(Q.b.A)、カビネット(Kabinett)、シュペトレーゼ(Spatlese)このどれかが表記されたワインを選ぶとお手頃でよいワインに出会えると思います!

<クラウディー・ベイ・ソーヴィニヨン・ブラン>

2012年ものがワインアドヴォケイト誌で90点を獲得しています!
摘みたてのバジルやレモンケーキを思わせる豊かな風味が特徴ですばらしい凝縮感と爽やかな余韻を併せ持ちます。
ニュージーランドソーヴィニヨン・ブランの地位を高めた人気の辛口ワインです。