ロマネコンティの畑

ロマネコンティが何故優れたワインを造っているのかというと、土壌やブドウの栽培方法にあります。畑は標高260〜270メートルの場所に位置しており、栽培面積は1.77ヘクタール。ジュラ紀のプレモーの石灰岩を基盤に、表土は茶色の石灰岩で粘土質が強めの土壌です。畑は、ビオディナミ農法で栽培されています。

一見、何がなんだか分からないのですが、ブドウ栽培には最適な条件であり、ここで生まれるブドウから造られるワインは絶品です。しかし、化学肥料などを多く使ってしまっている栽培方法の場合、せっかくの最高の環境であってもブドウが並のレベルとなってしまいます。さきほど、軽く触れましたが、ロマネコンティではビオディナミという特殊な方法でブドウを栽培しています。

一切の化学肥料を使わず、さらには月の満ち欠けに合わせた農法です。プレパラシオンという牛の角にさまざまなものを詰めた肥料を蒔いたり、さらには馬を使って土を耕すなど昔ながらの農法を取り入れています。

こういった農法で造られるブドウはその土地の味わいを全て現し、醸造に関しても亜硫酸を殆ど使わずに純粋なブドウの味わいを大切にして造られるのです。こういった手間とリスクをかけた造りが毎年行われており、繊細なピノノワールを完璧に使いこすワインができあがるのでロマネコンティは一目置かれているのです。

また、生産数が少なくなれば、需要と供給のバランスが極端になります。世界中の人間が欲しがるワインが僅か6000本しかないために、結果的に価格がつり上がっていき、1本数百万円という価格がついてしまうのです。