瓶の底がくぼんでいる理由

ワインの底を覗くと平らなものや大きくへこんでいるものを見かけませんか。

実はそちらも理由があることをご存知ですか。

ワインは長期に熟成できるお酒で、かつ熟成したワインの美味しさは計り知れないものがあります。

ワインの底のくぼみはその熟成の大きな鍵を握っているのです。

そしてワインの成分上熟成をしていくにつれて澱(おり)が出やすくなります。

その澱は瓶にくぼみをつけることでたまりやすくする要素があります。

全てのワインを熟成させなければいけないというわけではございませんが、注ぐ時も安心して注ぐことができます。

覚えておいて損はないでしょう。

ボトルの形状でワインの味わいも、もしかしたら想像できてしまうかもしれませんね。

ワインボトルの容量は?

Quart
(キャール) 187.5cc (1/4本分)

Demi Bouteille
(ドゥミ ブティユ) 375cc (1/2本分)

Bouteille
(ブティユ) 750cc (1本分)

Magnum
(マグナム) 1500cc (2本分)

Jeroboam
(ジェロボアム)→シャンパン 3000cc (4本分)

Double Magnum

(ダブルマグナム)→ボルドー3000cc (4本分)

Rehoboam

(レオボアム)→シャンパン 4500cc (6本分)

Jeroboam
(ジェロボアム)→ボルドー4500cc (6本分)

Mathusalem
(マチュザレム)→シャンパン 6000cc(8本分)

Imperial
(インペリアル)→ボルドー6000cc(8本分)

Salmanazer
(サルマナザール) 9000cc(12本分)

Balthazar
(バルタザール) 12000cc(16本分)

Nabuchodonosor
(ナビュコドノゾール) 15000cc(20本分)

ワインボトルのサイズ・高さはどれぐらい?

ワインを買った時に冷蔵庫や収納場所を考えたり、実際どれくらいの大きさなのかは気になります。

通常の750mlのサイズで高さは約約30〜32cm、直径は8〜11cmの大きさを覚えておきましょう。

もちろんワインボトルの形状で大きく変わってきますが、多くはこの大きさに当てはまっているかと思われます。

またハーフのサイズであれば、その半分のイメージをしておいてくだされば問題ないかと思います。

ワイングラス1杯の量は?

多くの飲食店においてはワイングラス1杯に対して約100mlを目安に注いでます。

多くて120mlくらいでしょう。

またスパークリングワインのような泡ものに関しては、少なめの80ml〜100mlがおおよその目安になってます。

チリワインの特徴・魅力

チリは、ワイン生産量がオーストラリアに次ぐ世界7番目とれっきとしたワイン大国。
チリワインならではの特徴を挙げると、以下の4つが主な特徴となっています。

ブドウの栽培に適した自然環境。
コストパフォーマンスが高い。
チリカベと言われるほどカベルネ・ソーヴィニヨンが有名。
果実味が濃く飲みやすいワインが多い。

ブドウの栽培に適した自然環境

チリは「3Wの国」とも言われています。
「綺麗な女性が多く(Women)、天候に恵まれ(Weather)、ワインが美味しい(Wine)」これらの頭文字をとってそう呼ばれているのですが、ここでも挙げられているようにワインは美味しいのです。
しかしそこには、もう一つの”W”が深く関係しています。

天候(Weather)に恵まれているチリは実はブドウの栽培に適しているのです。
チリは、ブドウの栽培が盛んな春から夏の終わりまで雨がほとんど降らず、晴天率が高いことで有名。
さらに昼夜の寒暖差が激しく、昼は暑く、夜は夏場でもかなり涼しくなります。

実はこれらはワイン用ブドウを栽培する上では理想的な気候。
こうした気候から作られるブドウは、よく熟し素晴らしい品質となります。

コストパフォーマンスが高い

「チリワインはコスパが良い」というのは有名な話。

ワインはブドウの質=ワインの質となるため、理想的な環境で栽培される素晴らしい品質のブドウからは素晴らしい品質のワインが出来上がります。
それだけでなくチリワインは、それらがとても安い値段で販売されます。
(もちろん高付加価値の高価格帯ワインも充実しています)

これは、チリでは各ワイナリーの規模がとても大きい傾向にあり、規模の強みで効率的に低コストでワインを生産できるため。
しかもチリは他のワイン大国と比べ人件費も安いため、質が高いにも関わらず低価格でワインを販売することができるのです。

【チリ最大のワイナリー・コンチャ・イ・トロ社】

チリ最大のワイナリーであるコンチャ・イ・トロ社はとても規模が大きく、実はサンライズやフロンテラ、カッシェロ・デル・ディアブロなど日本でもかなり有名なチリワインはコンチャ・イ・トロ社が手がけているもの。
さらにコノスルも傘下にあり、高級チリワインで有名なアルマヴィーヴァも共同で手がけています。

チリカベと言われるほどカベルネ・ソーヴィニヨンが有名

「チリカベ」とは有名ブドウ品種(赤ワイン用)であるカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったチリ産ワインのこと。
それくらいチリのカベルネ・ソーヴィニヨンワインは有名です。

チリで栽培される全ブドウ品種のうち、なんと32%がカベルネ・ソーヴィニヨンにあたり、理想的な気候で育つ同品種は、皮が厚くなることでポリフェノールが多く含まれ、色が濃く、時にジャムのような濃厚な味わいをワインにもたらします。

それ以外では、ほぼチリの固有品種といっても過言ではないカルムネール(赤ワイン)や、白ワインではソーヴィニヨン・ブランのワインが多い傾向にあります。

果実味が濃く飲みやすいワインが多い

前述のように理想的な環境で育つブドウはよく熟し、果実味が濃いフルーティーなワインを造り出します。

赤にしろ白にしろ、各品種の特性がしっかり出ており、例えば”チリカベ”なら値段以上にボディがしっかりしており、濃厚な果実味と渋みと酸味のバランスによる、カベルネらしさが如実に表れているワインが多い傾向があります。
フランスなどヨーロッパのワインを比べると、良くも悪くもですが、香り・味ともにしっかりとはっきりとしている傾向があり、飲みやすく分かりやすいことからワイン初心者の方にもおすすめです。

この飲みやすさとお値段以上の飲みごたえが、チリワインが日本でも人気を集めている理由とも言えるでしょう。

シラー(シラーズ)の産地と特徴

フランスローヌ地方やオーストラリアなどで栽培される黒ブドウ品種です。仕上がるワインは、厚みがあり、濃厚で胡椒やなめし革のような特徴的な香りが生まれます。

主要産地

フランス
ローヌ地方

ローヌ地方北部の赤ワインに使われる重要品種。

オーストラリア

一定の成功を収めこの国を代表する品種に。この国では「シラーズ」と呼ばれる。

ピノ・ノワールの産地と特徴

主にフランス・ブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方で栽培される黒ブドウ品種です。栽培に適した気候・土壌の条件が厳しく、世界に目を向けても限られたエリアのみで栽培されます。

栽培適地

日当たりが良くかつ水はけが良い粘土混じりの石灰質土壌を好む。
味わい 皮が薄く色彩が淡いが酸やタンニンが豊富で長期熟成にも向く。赤系の果実のニュアンスがある。

主要生産地
フランス
ブルゴーニュ地方

単一品種で作る赤ワインが非常に有名。酸とタンニンがあり、熟成するに従って妖美な魅力を放つ。

フランス
シャンパーニュ地方

主にモンターニュ・ド・ランスで栽培。通常のシャンパンにブレンドされる他、黒ブドウで作る「ブランド・ノワール」等の原料として使われる。

フランス
アルザス地方

赤ワイン用のブドウ品種として栽培される。ドイツでは「シュペートブルグンダー」と呼ばれる。

アメリカ合衆国
オレゴン州

オレゴン州では最も多く栽培される黒ブドウ。ブルゴーニュに比べ酸は少ない。
その他 ニュージーランド、チリ、オーストラリア等の一定の地域でも栽培される。

メルローの産地と特徴

赤ワイン用のぶどう品種として世界で広く栽培されています。代表的にはフランス・ボルドー地方の赤ワインに使用され、フランス国内でみても黒ブドウの栽培面積が1位の品種です。芳醇な果実味と、まろやかな口当たりが特徴です。

栽培適地

保湿性の高い粘土質の土壌を好む。湿気や寒さにも強いため、栽培適地が非常に広く、世界中で生産される。
特徴

熟成の若い段階から飲めるだけでなく、長期熟成する高級ワインにも多く使われる。

主要生産地
フランス
ボルドー地方

特に右岸の主力品種。カベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フランなどとブレンドして使われる。

その他

カリフォルニア、チリ、オーストラリア、南アフリカ、日本など世界中で栽培される。多くは単一品種から作られるワインが多い。

カベルネ・ソーヴィニョンの産地と特徴

フランスボルドー地方をはじめ、世界で広く生産される赤ワイン用のブドウ品種です。果皮が厚く色が濃い、濃厚な味わいと豊富なタンニンが備わったワインができるのが特徴的で、長期熟成向きの高級ワインにも多く使われます。

栽培適地 水はけの良い土壌を好む。世界で広く生産されるが、他のブドウ品種に比べ生産性が低いため高級品種として扱われる。

主要生産地
フランス
ボルドー地方 ボルドー地方を代表する品種。メルローやカベルネ・フランなどとブレンドしてワインが作られる。
その他 カリフォルニア、チリ、オーストラリアなどのいわゆるニューワールド系の生産地でも多く栽培される。これらの地域では、多くは単一品種でワインが作られる。

レストランや結婚式の披露宴などでも役立つプチマナー

その1
必要ない方もいらっしゃるかもしれないですが、これ以上ワインを注いでもらわなくて大丈夫、と思う時は、ワインを注がれそうになった時に、ワイングラスの上に手をかざすようにしましょう。これが、「もういりません」のサイン。もっと飲みたい人がいる席で、「いりません」と声に出して空気を気まずくすることのない、スマートなやり方です♪

その2
ワイングラスについた口紅は、指でぬぐって、その指をそっとナプキンでぬぐいましょう。でも、パリッと糊の効いた真っ白なナプキンに真っ赤なルージュやグロスがべったり、はちょっと考えもの。食事の席に着く前に、ティッシュで抑えておく気遣いも、大人のマナーのうちのひとつです。

マナーといっても気難しく考えたり、緊張したりする必要はありません!他の人に強要するものでもありません。その場その場において、柔軟に対応することがエレガントな大人の真髄といえます。
自分とまわりの人が気持ちよく、楽しく時間を過ごすためのツールと考えて、おいしくワインをいただきましょう♪ マナーを知っていても、理性を失ったり、酔いつぶれたりしたら台無し。適量を楽しく飲みましょう!